管理人のイエイリです。
建設現場でアップルのタブレット型端末「iPad」を活用する方法を追求している「建設業iPad研究会」というグループがあります。
4月22日、東京某所でその例会があるとの情報をキャッチした私は、臨時に参加させていただきました。
当日のプログラムは、兵庫県明石市のテクノツリーによる「ExcelGate」というシステムの紹介から始まりました。 表計算ソフトExcelのシートをHTMLに変換し、WebベースでiPad上でデータを入力できるようにしたものです。
ExcelGateについては、ケンプラッツのイエイリ建設ITラボの記事で紹介したことがあります。もともと製造業向けに作った詩済む手ですが、その後、
道路管理やマンション修繕
など、建設分野にもユーザーが広がりつつあるとのことでした。
続いて、リコージャパンによるスマートフォンソリューションの紹介です。会社で使うためのスマートフォンの一括設定やクラウドシステムや複合機との連携によるデータ管理など、実践的な内容でした。最後に、工事写真管理をタブレットPCで行うプロトタイプシステムのプレゼンも行われました。
4月22日に開催された建設業iPad研究会の例会。左上:リコージャパンによる写真管理システムのプレゼン、右上:会場の様子、下:テクノツリーによるExcelGateのデモ(写真:家入龍太。以下同じ) |
そして最後は、同会による数百ページもある仕様書をiPadに入れて現場で閲覧できるようにしたシステムのプレゼンでした。
PDF形式の仕様書をHTMLに変換し、電子書籍のようにめくったり、検索したりできるようにしたものです。その作業時間は、70時間にも及んだそうです。
そのプレゼンの前に、演台ではなんやら作業が行われていました。
ナ、ナ、ナ、ナント、
iPhoneを書画カメラ
として使用するための準備だったのです。
プレゼンでは、iPad全体や周辺もプロジェクターに映し出されたため、iPadの画面上に指をスライドさせてページをめくったりする様子がよく分かりました。
iPadに仕様書を入れて現場などに持ち運べるようにしたシステムのデモ |
この書画カメラ用のiPhoneアプリは「CameraVision」というもので、わずか0.99ドルです。これをiPhoneにインストールし、iPhoneとプロジェクターを接続するだけで書画カメラに大変身します。
さすが建設業iPad研究会、プレゼンの方法も画期的でした。私もぜひ試してみたくなりました。
iPhoneを書画カメラとして使った例(左)と必要な機材 |