拡張現実感で点検!構造計画研究所が無償提供
2011年4月20日

管理人のイエイリです。

昨日、CADベンダーのエーアンドエーと、GISソフト大手のESRIジャパンが、東日本大震災の被災地復興のためにソフトを無料提供したという話題を紹介しました。

ちょうどその日、構造計画研究所も、東日本大震災の復興支援のため、クラウド環境で稼働するシステムの無償提供を発表しました。

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

拡張現実感で設備を点検

 

するシステムなのです。

構造計画研究所では、建物やエレベーター、設備プラント機器などの点検業務を専門家や資格保有者が現地に行かずに行えるクラウドソリューション「Remote Guideware」 を開発しています。

今回、無償提供するのは、その機能限定版である「Smart Guideware」です。 このシステムは、インターネットやWiFi、WiMax、3G回線などの無線ネットワークを介して、現場の映像や音を、文書やスケッチ画などと重ね合わせて専門家に送信。専門家が現場に行かなくても、リアルタイムに点検や確認作業ができるものです。

現場の画像に様々な資料を重ね合わせるのに拡張現実感(AR) 技術を利用しています。無償提供版では、パソコンのほかAndoroid2.2 以上のOSを搭載したスマートフォンやタブレットPC などの端末で使用可能です。

先着1000人を対象に、4月19日に受け付けを開始しました

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構造計画研究所が無償提供する「Smart Guideware」の利用イメージ(資料:構造計画研究所)

 

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図面情報に図形を重ねて描画した例(左)。動画情報を複数の技術者で共有し点検するイメージ(右)(資料:構造計画研究所)

ソフトベンダーならではの被災地復興支援は、このほかにもありました。昨日の記事で、無償提供の情報を呼びかけたところ、

 

インフォマティクス

 

GISやCADソフトの無償支援を行っていることが読者の方からの情報で分かりました。

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被災地向けソフトの無償提供を発表するインフォマティクスのウェブサイト

同社のGISシステム「SIS」やCADソフト「MicroGDS」、そしてCGパースの作成ソフト「Piranesi」を、「震災復興支援または救援活動に関する業務に使用する場合に限り」無償でライセンスを提供するものです。

各ソフトとも申込期限は2011年9月30日まで、使用期限は2012年3月31日までとなっています。

同様な被災地向け無償支援情報がありましたら、メールやツイッター、facebook、問い合わせコーナーなどからご連絡ください。お待ちしています!

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