管理人のイエイリです。
3月11日に発生した東日本大震災から今日で丸1カ月がたちました。あらためて、亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された皆さまには心よりお見舞い申し上げます。
観測史上、日本が体験したことのない巨大津波と、長く続いた震動で建物や土木構造物に甚大な被害が発生し、福島第一原発では今もなお、冷温停止に向けての懸命な作業が続いています。
この1カ月の間に、建築、土木などの専門家が被災地を調査し、その報告書などが続々と公開されています。
まず、日本建築学会災害委員会では、「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」と題したウェブサイトを立ち上げ、
巨大な震災リンク集
として、国内外の最新情報を分かりやすく整理して提供しています。
日本建築学会災害委員会が立ち上げた「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震 」のウェブサイト(資料:日本建築学会) |
その内容は、地震の概要から災害委員会の活動、各大学や研究所の報告書、他学会や報道機関の震災特設サイト、衛星画像など多岐にわたっています。被災地の会員から送られてきたメールの内容まで紹介されており、生々しさが伝わってきます。
一方、土木学会はその名もズバリ、「東日本大震災特設サイト」を立ち上げました。サイトの説明に「このサイトは会員及び土木に関心のある方々のための東日本大震災情報共有・交換サイトです」とあるように、土木の専門家だけでなく一般の人の利用も意識したサイトになっています。
特徴は「情報共有掲示板」が開設されていることです。一番古い書き込みは、3月14日の夕方からありました。地震の翌週の月曜日には、この掲示板をオープンさせたわけです。土木学会のスピーディーな動きに感心しました。
土木学会が立ち上げた「東日本大震災特設サイト 」(資料:土木学会) |
この掲示板には、
ナ、ナ、ナ、ナント、
ツイッターへの書き込み
を行うボタンが付いているのです。
情報共有掲示板にはツイッターへの書き込みボタンが付いている(資料:土木学会) |
原発の事故に対する書き込みが多く、土木技術者の立場から薬液注入の方法についてのアドバイスや農業用ラジコンヘリの利用、発泡ウレタンと熱交換冷凍機を利用した原子炉の冷却方法など、様々なアイデアが出ています。
実践的な議論は、とても参考になります。原発の事故処理について、考えのある人はぜひ、書き込んでみてはいかがでしょうか。