“どこでも窓”も!AIA展示会場でおもしろ製品を発見
2011年5月16日

管理人のイエイリです。

先週、米国ニューオーリンズで開催されたアメリカ建築家協会(AIA)全米大会では、大規模な展示会も同時に行われました。

あまりにも広いので限られた時間で全部を見ることは不可能でしたが、BIMやIT関係のブースを中心に回ってきました。

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Revit MEPなどを展示するオートデスク(写真:家入龍太。以下同じ) Vectorworksの販売元、ネメチェック社のブースでは空中を舞うお札のつかみ取りマシンも
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ArchiCADなどを展示するグラフィソフト 来月発表の新製品を小出しに見せていたベントレー・システムズ
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BIM版のCATIA、Digital Projectなどを展示するダッソー・システムズのブースには、日本から森脇明夫さんが出張していました

TOTOやダイキン工業、YKK APといった大手日本企業の現地法人が出展しているブースに混じって奮闘していたのが、MIリサーチ社のブースです。

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

日本製熱流体解析ソフト

 

FlowDesigner」を堂々、展示していたのです。

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日本製CFD解析ソフトを展示するMIリサーチ社のブース

BIMのモデルデータをIFC形式でインポートし、一般の建築設計者でも風や空調などの熱流体解析(CFD)が行えるソフトですが、代表の南谷高久さんによると米国の設計者の反応は「簡単すぎて本当に解析ができるのか信じられない」と、半信半疑の人が多いとか。

簡単にCFD解析ができるソフトは、日本の独壇場と言っても過言ではありません。ぜひ、魅力をうまくPRして、普及につなげてほしいと思いました。

BIM関係では、設計段階から施工、改修などに活用が広がってきたことを感じさせる展示品もありました。

WorldViz社は、BIMモデルで作った建物の中をバーチャル・リアリティー技術を使って実物同様に見て回れるヘッドマウントディスプレーを展示していました。

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BIM対応のヘッドマウントディスプレーを展示するWorldViz社のブース

また、IMAGINiT Technology社のブースでは、3Dレーザースキャナーで計測した点群データをRevitなどのBIMソフトに取り込んで設計に使えるシステムをデモしていました。

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点群データをBIMソフトに取り込むシステムをデモするIMAGINiT Technology社のブース

このほか、面白かったのはThe Sky Factory社の新製品「eScape」です。窓枠と縦長の液晶ディスプレー、そして動画の再生装置をセットにしたもので、あたかも窓から見るようにいろいろな場所の景色を動画で見られるものです。

たとえ地下室でも海岸や高原などに行った気分になれますので、

 

“どこでも窓”

 

を実現してくれる製品です。ちなみにお値段は米国内の場合、1万ドルとのことでした。

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The Sky Factory社の「eScape」

姉妹版として、天井に取り付ける「Sky V」という製品も展示されていました。こちらはバーチャル天窓のようなもので、周辺の木々や雲の動きが再現されます。

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