パソコンなしで動作!HPの大判クラウドサービス
2011年5月25日

管理人のイエイリです。

クラウドサービスと言えば、パソコンやスマートフォンをインターネット上のどこかにあるサーバーに接続して、様々な情報処理やデータ管理を行うイメージがありました。クラウドの世界には、「紙」というものの存在はないかのような錯覚にとらわれてしまいます。

ところが明日(5/26)から日本ヒューレット・パッカード(以下、HP)が開始する新サービス「HP ePrint & Share」は、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

大判図面とクラウドが直結

 

したものなのです。

簡単に言えば、クラウド上にPDF化した図面を管理するサーバーを設け、同社の大判複合機や大判プリンターをインターネット経由で接続することにより、CAD図面を世界中どこでも、まるでFAXのようにやりとりできるようにしたサービスです。

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「HP ePrint & Share」の使用イメージ(資料:日本ヒューレット・パッカード)

例えば、現場の技術者が設計事務所の設計者が作成した図面をクラウド経由で印刷し、図面に必要な修正事項を手書きで記入して送り返すといった作業を行うとき、現場では大判複合機さえあればパソコンは必要ありません。

5月23日に東京・江東区に完成した同社の新オフィスで、「HP ePrint & Share」の記者発表会が行われ、大判複合機「HP Designjet T2300 eMFP」と新発売の大判プリンター「HP Designjet T1300 ePrinter」を使ったデモンストレーションが行われました。

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左から日本ヒューレット・パッカード取締役 執行役員 イメージング・プリンティング事業統括の挽野元さん、同社ラージフォーマットビジネス本部長の根本勲さん、同社ラージフォーマットビジネス本部マーケティング部の深野修一さん(写真:家入龍太。以下同じ)

 

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日本ヒューレット・パッカードの新オフィス(左)。発表会には多くの報道陣が詰めかけた

 

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クラウド上のサーバーにPDF化したCAD図面をアップし、現場の大判複合機で赤入れし、それをクラウド経由で送り返すデモ(写真:家入龍太)

このサービスは、特にAutoCADとの連携がよく、AutoCADの画面上からクリック一つで図面データをPDF化してクラウドにアップしたり、大判プリンターでの印刷時に同時にPDFデータを作成し、クラウドにアップしたりというように、作業が簡単にできるようになっています。

ちなみに、「HP ePrint & Share」のサービスを利用するのは無料で、各ユーザーはクラウドサーバー上の容量を5GBまで使えます。それ以上の容量の利用については検討中とのことです。

「HP ePrint & Share」にフルで対応する大判プリンター「HP Designjet T1300 ePrinter」シリーズや「HP Designjet T790 ePrinter」シリーズも5月26日に発売するほか、既発売の大判複合機「HP Designjet T2300 eMFP」は最新ファームウエアで対応します。

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新発売の大判プリンター「HP Designjet T1300 ePrinter」シリーズ

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既発売の大判複合機「HP Designjet T2300 eMFP」(左)と大判プリンター「HP Designjet T790 ePrinter」シリーズ(右)  

そろそろ、大判プリンターを買い換えたいと思っている方は、10台限定の

 

モニターキャンペーン

 

も用意されています。

上記の各機種を使った様子を同社が取材し、「活用事例」として公開するという条件で、お得な価格で購入できるそうです。ご興味のある方は、http://www.hp.com/jp/designjet_eps_monitor(←5/26からリンクがつながる予定です)をご覧ください。

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