観光客に人気!NYのグラウンドゼロ現場を直撃
2011年5月11日

管理人のイエイリです。

2001年9月11日と言えば、ニューヨークの世界貿易センタービルなどで同時多発テロが発生した日です。

それから約10年がたとうとしている今、世界貿易センタービルの跡地「グラウンドゼロ」では、1ワールドトレードセンタービルなど5つの超高層ビルからなる複合施設の工事が進んでいます。

108階建ての「1ワールドセンタービル」は、以前、「フリーダムタワー」と言っていたものを名称変更しました。

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

高さは541.3m

 

もあるそうです。フィートに直すと1776フィート。米国の独立記念日である1776年にちなんだとのことです。

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工事が進む1ワールドトレードセンタービル(中央)

 

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世界貿易センタービルの跡地は全面が工事現場になっている

1ワールドトレードセンタービルを設計したのは大手建築設計事務所のSOM(Skidmore, Owings & Merrill LLP)です。

チーフアーキテクトを務めるケニス・ルイスさんに話を聞いたところ、設計にはBIMをフルに活用したとのこと。

意匠はRevit Architecture、設備はRevit MEPとRevitシリーズを中心として、詳細構造の設計にはTeklaStructuresを使ったそうです。

「現在は、60~70%の設計者がBIMを使えると思う。以前から継続しているプロジェクトは別として、新しいものには必ずBIMを使っている」とケニスさんは説明しています。

社内の模型製作室には3Dプリンターやレーザーカッターなどがそろっており、40cm立方はあると思われるかなり大きな模型も外注して3Dプリンターで作っていました。

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チーフアーキテクトのケニス・ルイスさん(左)と1ワールドトレードセンタービル周辺の模型(写真:家入龍太。以下同じ)

 

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模型製作室にあるレーザーカッター(左)と3Dプリンターで作成した細かい部材

同時多発テロでは大きな打撃を受けたニューヨーク・マンハッタン島南端のビジネス街は、この工事で活気づいています。先週は、ビン・ラディン事件の後、オバマ大統領も現場を訪問したそうです。

工事の様子は、周辺のビルや歩道橋などから見られるようになっており、

 

観光資源

 

としても、一役買っていました。

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1ワールドトレードセンターと通りをはさんで向かい合うワールドファイナンスセンタービルにある「ウインターガーデン」から工事現場を見学する観光客
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