管理人のイエイリです。
工事現場の技術者の仕事は、工事の進ちょくに伴って変化する現場の状態を写真や野帳などに記録し、夕方、事務所に帰ってからパソコンに取り込んで様々な報告書を作成する、というのが一般的ではないでしょうか。
そこで兵庫県明石市のテクノツリーは、現場の管理業務を大幅に省力化するソリューション「ビル・ゲート(BuildGate)」を開発。6月21日に発売しました。
ナ、ナ、ナ、ナント、
iPadなどのタブレット端末
を使って、写真やコメント、数値などを入力できるものなのです。
「ビル・ゲート」の画面イメージ(資料:テクノツリー) |
このシステムは、製造業向けに開発された「ExcelGate(エクセルゲート)」をベースに、デジタルカメラで撮影した写真を取り込んでマーキングやコメントを挿入したり、写真と図面をひも付けて管理したりする機能を追加したものです。
入力画面などは表計算ソフト「Excel」で作ります。そのデータをHTMLに変換しWEBサーバーから発信。現場のタブレット端末からアクセスできるようにします。
タブレット端末で入力した写真や数値、コメントなどのデータは、データベースに即座に蓄積され、様々なシステムと連携して処理することができます。そのため、写真入りの報告書などの作成も簡単かつリアルタイムに行えます。
Excelシートを利用したWeb画面設計のイメージ(資料:テクノツリー) |
「ビル・ゲート」の構成(資料:テクノツリー) |
Excelで作った施工管理の帳票は幅広く使われていると思います。これらを現場に持ち出して、タブレット端末で入出力できるのは、いろいろな使い道がありそうですね。
このタブレット端末ソリューションを開発するに当たって、テクノツリーでは建設関係者のニーズをヒアリングしました。
その一つが、今年4月22日に開催された
でのデモンストレーションでした。
このとき、写真にコメントを挿入する機能や、工事現場での施工管理や点検業務を想定したシステムの原型をお披露目し、数十人の建設実務者から現場でのニーズや使い勝手などについての意見に、担当者は真摯に耳を傾けていました。
4月22日に開催された建設業iPad研究会でのデモ(写真:家入龍太) |
販売価格は119万8000円で、ゼネコンやプラント工事会社、工務店、ビル管理会社などの施工管理や維持管理やメンテナンスでの点検業務などでの活用を想定しています。