日本製ソフトとJ-BIM連合!7月19日、GLOOBE最新版が発売に
2011年6月28日

管理人のイエイリです。

BIM用の意匠設計CADソフトは、外国製品が大きなシェアを占めていますが、その中で気を吐いているのが福井コンピュータの“日本発”BIM建築設計システム「GLOOBE」です。

「日本のBIM元年」と言われた2009年11月18日に発売されたこのCADは、日本の設計手法や建築基準法に対応し、法的規制や外観デザイン、平面計画などいろいろな面から「疎」から「密」へと設計を煮詰めていけることを売り物にしています。その最新版「GLOOBE 2012」が、7月19日に発売されることになりました。

 20110628-image5.jpg

GLOOBEの画面(資料:福井コンピュータ。以下同じ)

今回のバージョンアップでは、建具表や仕上げ表、展開図などの実施設計機能を大幅に強化しました。

平面詳細図や矩計図で仕上げ仕様を自動描画する機能や、図面とモデルの相互連携機能など、設計業務を効率化するための機能強化も行いました。

さらに同日、施工図作成システム「J-BIM施工図CAD」も発売され、GLOOBEとの間でIFC形式によるデータ連携を行えるようになります。

このほか、ソフトウェアセンターの建築構造設計システム「SIRCAD」や、日積サーベイの数量積算システム「ヘリオス」などとの連携強化を行い、日本製ソフトによる

 

“J-BIM連合”

 

を拡大しています。

登場から3年目を迎えたGLOOBEは、日本製の強みを生かして、着実に実力を付けてきたようですね。

 20110628-image6.jpg

「J-BIM施工図CAD」とGLOOBEの連携

 20110628-image2.jpg
建具仕様から建具表を自動作成する「建具表プログラム」
 20110628-image3.jpg
仕上げ仕様から仕上表を自動作成する「仕上表プログラム」
 20110628-image4.jpg
部屋別の仕上表を自動作成できる「展開図プログラム」

GLOOBE 2012の本体価格は52万5000円(税込み。以下同じ)です。

オプションプログラムとしては防火区画図や平均地盤面算定図などを作成する「法規チェック」(21万円)、平面詳細図や矩計図、仕上表などを作成する「実施設計」(21万円)、添景パーツ配置やレタッチ加工などを行う「P-Style for GLOOBE」(15万7500円)、そしてPDFデータをCADデータに自動変換する「PDF取込アシスト」(10万5000円)が用意されています。

J-BIM連合の拡大は、これだけにとどまりません。既に設備設計や、

 

気流、温熱、モデリング

 

などのツールとも連携を実現しています。

 20110628-image1.jpg

GLOOBEを中心とした日本製BIMソフトの連携

建設フェーズが施工に近くなるほど、日本独特の規格や部材、工法などが関連してきます。日本市場に合ったソフトの開発を強みとするJ-BIM連合にとって、施工段階でのBIM普及は大きなチャンスかもしれません。

(Visited 2 times, 1 visits today)

Translate »