模型作成もOK!オートデスクの無料3Dデザインソフト「123D」
2011年7月20日

管理人のイエイリです。

オートデスクはこのほど、無料の3Dデザインソフト「Autodesk 123D」を公開しました。Google SketchUpのように3Dで建物や家具、クルマやキャラクターなどを簡単にデザインできるソフトです。

Autodesk 123Dの公式サイトでは、ソフト(現在は英語版のみ)が無料でダウンロードできるほか、123Dで作成した様々な3Dモデルがダウンロードできるようになっています。

 20110720-image1.jpg

Autodesk 123Dの公式サイト(Images:Autodesk)

メールアドレスやID、パスワードなど、簡単な登録を行った後、123Dをインストールし、起動させてみました。どんな3Dモデルが読み込めるのかを調べるため、ファイルを開くためのアイコンをクリックしてみました。

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

DWGやSTL、SKPなど

 

数多くの3Dモデルのファイルが開けるようになっているではありませんか。

 20110720-image8.jpg

読み込めるファイル形式

123Dの公式サイトから、巨大なスタジアムや鉄骨のボルト接合部、木工の継ぎ手、そしてJIS規格のレデューサー付きT字管などの3Dモデルをダウンロードして、開いてみました。

もちろん、3Dモデルの作成・編集機能も付いていますので、新しい3Dモデルを一から作ったり、既存の3Dモデルを組み合わせたりすることも可能です。

 20110720-image2.jpg

鉄骨や木工の継ぎ手、配管などのモデルも様々なものがダウンロードできる。JIS規格のものもある

 

 20110720-image3.jpg

Wembly Stadiumのモデル(.123C形式)をダウンロード(上)して123Dで開き(中)、ウォークスルー(下)したところ

これだけの“3Dモデルの素”が無料でダウンロードできると、123Dで模型製作やDIYなどにチャレンジしてみたくなります。

しかし、3Dモデルデータを実物に加工するための手段と言えば、数百万円もする3Dプリンターやレーザーカッターなど、本格的な加工機が必要で一般ユーザーや中小企業にとっては手が届きにくかったのが実情です。

そこで、123Dの公式サイトでは、パートナー企業とのタイアップにより、

 

製作サービスを提供

 

するコーナー「Make It」を設けています。

3Dプリンターを購入し、自分で模型製作をしたい人には3D Systemsの10万~100万円前後の安価な3Dプリンターを紹介しています。

また、自分で3Dプリンターなどを持たず、加工を外注したい人にはPersonal Factoryのサービスがあります。

さらに本格的なのが、米国カリフォルニア州など4カ所で営業中の「Tech Shop」です。いわば、工作機械をフルに備えた「ジム」のようなもので、3DプリンターやCNC(コンピューター数値制御)付きのフライス盤や旋盤、レーザーカッターなど、様々な工作機械を自分で操作して、模型や実物を作ることができます。

 20110720-image4.jpg

3Dモデルから模型などを製作するサービス「Make It」のコーナー

 20110720-image7.jpg 3D Systems社の「Welcome Autodesk 123D Fans」のサイト。10万円前後のキットや25万円前後の安価な完成品、100万円程度のマシンなどを提供している
 20110720-image6.jpg Personal Factoryのウェブサイト。3Dや2Dのモデルデータを送ると、3Dプリンターやレーザーカッターで加工し、4日後に発送してくれるとのこと
 20110720-image5.jpg Tech Shopのウェブサイト。会費は1カ月99ドルで、工作機械別に講習会がひんぱんに開かれている

3Dデザインソフトで自分のイメージを具体化し、それが模型や実物に加工しやすくなると、試作品の製作が楽になるだけでなく、新たな趣味の世界も開けそうですね。3Dソフト、ハードのベンダーや教育・トレーニングを行う企業にとっても、ビジネスチャンスが広がりそうです。

(Visited 2 times, 1 visits today)

Translate »