停電時も普段の生活!アキュラホームが蓄電池付き住宅発売
2011年7月11日

管理人のイエイリです。

東日本大震災以降の電力不足に対応するため、節電やピーク電力カットの取り組みが役所や企業、家庭などあらゆるところで取り組まれています。

ちょっと前までは「電気はためられない」と言われてきましたが、最近はノートパソコンやタブレット端末などに付いているバッテリーを利用して、電力供給量に余裕のあるときに充電し、余裕のない時はコンセントにつながないで仕事をする企業もあるようです。

また、ビルや住宅に蓄電池を設置して、ピーク電力カットや計画停電に備える動きも出てきました。

7月9日にアキュラホームが100棟限定で発売した自由設計・注文住宅「めぐるeco2011」には、3.34kWの太陽光発電システムと、2.07kWHの蓄電池が標準搭載されて太陽光発電システムと蓄電池を搭載しており、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

3時間の停電でも大丈夫

 

な設計になっているのです(エアコン・冷蔵庫・テレビ・パソコン・LED照明など、全使用電気量を毎時690Wと想定した場合)。

被災時に地区全体が停電になっても、「自立運転モード」に切り替えると、電気の自給自足が可能になります。アキュラホームはこの住宅の発売に際して、早稲田大学初のベンチャー企業、早稲田環境研究所とともに“自立型蓄電住宅”の実証実験を行っています。

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7月9日にアキュラホームが発売した「めぐるeco2011」のホームページ(資料:アキュラホーム)

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「めぐるeco2011」の外観(資料:アキュラホーム)

建物自体も耐震性を担う外周部分(スケルトン)と、間取りや内装部分(インフィル)を区分した設計になっており、設計の自由度を高めたほか、将来の改装にも対応できるようになっています。

また、太陽光や自然換気、常緑樹・落葉樹など「先人の知恵」を利用した省エネ設計も導入しています。この住宅は7月30日まで、期間限定で先着100棟が販売されます。価格は1670万円とのことです。

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太陽光発電・エネファーム・蓄電池を組み合わせた“自立型蓄電住宅”の実証実験イメージ(資料:アキュラホーム)

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太陽光や自然換気、常緑樹・落葉樹などを利用した省エネ設計(資料:アキュラホーム)

アキュラホームのプレスリリースが発表された7/7、積水化学工業からも「蓄電池付きソーラー住宅」の実証実験を行うというプレスリリースが発表されました。

実験は同社が販売する「セキスイハイム」で約1年半行います。コミュニケーション型のホームエネルギーマネジメントシステム(HEMS)を共同開発したNECや、他の蓄電池・パワコンメーカーなどの各種メーカーとも連携し、住宅と蓄電池のベストミックスを追求するそうです。

ここで使用される蓄電池の容量は

 

5~10kWH

 

と、アキュラホームのものに比べて2.5~5倍程度の大きさになっています。さらに強力な電力のピークカットや自給自足の効果が期待できそうですね。

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家庭用蓄電池付ソーラー住宅実証実験の概念図(資料:積水化学工業)

蓄電池付き住宅の本格発売は2012年度中の予定ですが、それに先立ち、蓄電池の基本性能や安全性能が確認できた段階で「次世代スマートハイム」の先行テスト販売も検討しています。

電気自動車の普及とともに、電力ピークカットや災害時の電力自給自足という新たなニーズも浮上していますので、建設業界も蓄電池付き住宅やビルを有力な新製品と位置づけて展開してみてはいかがでしょうか。

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