Revitと構造解析を直結!オートデスクが「Robot」を発売
2011年7月22日

管理人のイエイリです。

先日、意匠設計用BIMソフト「Revit Architecture」と熱流体解析ソフト「STREAM」を連係させるソフトについてご紹介しましたが、今度はオートデスク自身が構造設計用BIMソフト「Revit Structure」と連動する構造解析ソフトを発売しました。

Autodesk Robot Structural Analysis 2012」というもので、Revit Structureと

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

双方向でデータ交換

 

可能なソフトなのです。

そのため、Revit Structureで作成した構造モデルをRobotで解析し、部材の太さが不足する部分などを変更した後に再びRevit Structureにデータを戻すということも可能です。

構造設計と構造解析のモデルがシームレスにつながるので、整合性が自動的に保てるというメリットがあります。

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Revit Structure(左)と双方向のデータ交換が可能なRobot Structural Analysis 2012(左)(資料:オートデスク。以下同じ)

多種多様な構造物について線形、非線形モデルの解析が可能なほか、P-デルタ解析や引張材/圧縮材、支持、ケーブル、塑性ヒンジなどの非線形特性を生かした解析も簡単にできるとのことです。

また、荷重の組み合わせによるフレーム解析や、地震時の時刻歴応答解析などの動的解析、開口部のある壁などの構造を忠実に表せるFEM解析も可能です。

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橋梁の構造解析例。土木構造物にも使える

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梁のアンカーの自動作成機能

細かい機能としては、梁のアンカーの自動生成機能や、日本を含む60カ国以上の部材断面定義と材料のデータベースなどもあります。

そして、海外プロジェクトに向いた機能も用意されています。それは、

 

“解析結果の通訳機能”

 

です。

例えば、日本語で入力データを作成し、解析した結果を英語やフランス語、中国語などで出力してくれるものです。このほか、1つの構造モデル内でフィート/インチ法とメートル法の単位を併用することもできます。

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言語で構造解析を行って、別の言語で結果を出力することも可能

マルチ言語対応のソフトのメリットをうまく生かしていますね。こんな方法の通約機能を搭載したソフトが増えてくれると、海外プロジェクトへの進出も楽になりそうです。

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