2100軒分を発電!東電・浮島のメガソーラーが運転開始
2011年8月11日

管理人のイエイリです。

ここ数日、首都圏で続く酷暑のなか、昨日(8/10)、川崎市と東京電力が神奈川件川崎市の浮島に建設が進めてきた浮島太陽光発電所の運転が始まりました。

敷地面積約11haに約3万8000枚の太陽電池パネルを並べた同発電所の最大出力は7000kWで、年間740万kWhの電力を生み出します。年間のCO2削減量(推定)は約3100tです。

この電力量は

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

一般家庭2100件分

 

に相当するそうです。

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8月10日に運転が始まった浮島太陽光発電所。太陽電池パネルの設置角度は30度が最適とされているが、風圧荷重を考慮して10度にしている(写真:東京電力)

東京電力のウェブサイトによると、今日(8/11)の予想最大電力は4800万kWで、ピーク時供給量は5510万kWです。これらの電力量に比べると、浮島太陽光発電所の電力は0.01%ほどにしか過ぎません。

しかし、これだけ大規模な太陽光発電所が、今、どれだけの電力を生み出しているのかは、皆さん、関心があると思います。

そこで、浮島太陽光発電所のウェブサイトでは、現在の発電電力や気温、日射強度などを5分ごとに更新して見られるようになっています。

また、浮島には8月6日に「かわさきエコ暮らし未来館」(入場無料)もオープンしました。地球温暖化や再生可能エネルギー、資源循環が学べるようになっており、展望スペースからメガソーラー見学ツアーも実施しています。お子さんの夏休みの宿題にもいい“取材先”になりそうですね。

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浮島太陽光発電所のウェブサイトでは発電電力や気温、日射強度などがリアルタイムで見られる(資料:東京電力)

このほか、川崎市の扇島でも最大出力1万3000kWの扇島太陽光発電所の建設が進んでおり、今年12月に発電を開始する予定です。

太陽光発電は、コストの高さが議論されます。現在は1kWh当たり46円くらいのようですが、国は技術革新や量産効果によって2020年に14円/kWh、2030年には

 

7円/kWhまで

 

引き下げることを目標にしているそうです。

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発電コスト比較(資料:東京電力)

原子力発電所1基分(100万kW級)の電力を太陽光発電でまかなうためには、山手線の内側と同じ面積が必要とのことです。

しかし、地球上にこれだけの猛暑をもたらす太陽のエネルギーは偉大です。発電のほか、熱エネルギーとしても幅広く利用したいですね。

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