管理人のイエイリです。
今年も熱いBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の戦いが始まりました。「建設界のF1レース」「建設界の48時間耐久レース」と言われるBIMの仮想コンペ「Build Live Kobe 2011」(以下、BLK)が、昨日(9/7)の午後6時、ついに火ぶたを切ったのです。
BIMモデルのデータ交換標準を開発するIAI日本が主催するこのコンペは今回で4回目を迎えます。これまでは東京や神奈川の敷地を課題に行われてきました。今回は、
ナ、ナ、ナ、ナント、
世界一のスパコン「京」
が設置されている神戸ポートアイランド内の敷地に、100人が滞在できる国際研究センター、3000ラック規模のデータセンター、アスレチックジムなどからなる複合施設、「国際交流センター」を計画することです。そのため、神戸市も後援として、BLKをバックアップしています。
国際交流センターを計画するための敷地のCG(資料:IAI日本) |
今回は社会人を対象とした「実務クラス」と学生を対象とした「学生クラス」が設けられ、実務クラスは9月7日18時~9日18時の48時間、学生クラスは9月7日18時~11日18時の96時間で競われます。
各クラス8チームずつが参加しており、その内訳は次の通りです。
■実務クラス |
株式会社ビム・アーキテクツ : PLAN-B 前田建設工業株式会社 : スカンクワークス 東北工業大学 : BIX BIM LABO : BIM LABO 新菱冷熱工業株式会社 : チーム・タスマニア 株式会社大林組 : ORANGE ARK 株式会社コンパス建築工房 : COMPAS 株式会社フジタ : FKB48 |
■学生クラス |
東京都市大学 : 東京都市大学デザインマネジメント研究室 金沢工業大学 : 金沢工業大学 東北工業大 : TITⅢ 神戸大学大学院 : 神戸大学遠藤研究室 芝浦工業大学大学院 : TMT 国士舘大学 : 国士舘 芝浦工業大学大学院 : HN-OBK 大阪市立大学大学院 : 三都物語+ |
各チームの動きは、「Build Live Kobe2011公式ブログ」やfacebookの「Build Live Kobe 2011公式ファンページ」で時々刻々と報告されています。また、各チームが作成してBLK事務局のサーバーにアップしたBIMモデルデータなどは、下記サイトから見学者として申し込むことでオンラインでダウンロードして見られます。(見学者申し込みサイト:http://www.building-smart.jp/event/event_index.php)
Build Live Kobe2011公式ブログ(左)とfacebookの「Build Live Kobe 2011公式ファンページ」(右) |
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実務クラスに参加したフジタの「FKB48」。BLK開始直後に撮影(写真:IAI日本提供) |
今回の課題で“異色”と言われているのは、施設内の
低温廃熱の活用
方法を提案に盛り込まなければいけないことです。
また、ユネスコ認定の「デザイン都市・神戸」らしさへの提案も求めており、優れた形態の提案だけでなく、優れたプロセスのデザインも含まれます。
審査結果は10月7日に開催されるArchiFuture2011の会場で発表され、各賞の表彰式や上位チームのプレゼンテーションが行われます。「日本のBIM元年」と言われた2009年から早くも3年目を迎えた今年、どんな作品が出来上がってくるのか楽しみですね。