管理人のイエイリです。
街中の上下移動を楽にしてくれるエスカレーターは便利な乗り物ですが、人がいてもいなくても、動き続けているのを見ると、電力がもったいたいと感じることがありますね。
一方、新型のエスカレーターでは、人がいない時にはストップしたり減速したりする機種も時々見かけるようになりました。
そこで、東芝エレベータは、既に使用されているエスカレーターを対象として、より安全で省エネ対策が可能なアップグレードプランを昨日(9/15)から提供開始しました。
ナ、ナ、ナ、ナント、
人がいないときは低速待機
して、電力を削減することができるのです。
昨年10月に発売された「kindmover」(資料:東芝エレベータ) |
同所は昨年10月に「kindmover(カインドムーバー)」シリーズという新規エスカレーター用の安全・省エネにつながる付加機能製品を発売していますが、それと同様の機能を既設エスカレーターにも適用できるようにしました。
その内容は、欄干照明や階段下照明などへのLED照明の採用(蛍光灯に比べて約50%の省エネ)、エスカレーター乗り口に設置した光電管センサーによる始動と停止も含まれます。
エスカレーターは通常、毎分30mで動いていますが、利用者がいない時には毎分10mの低速省エネ運転に切り替わります。
その後、エスカレーター乗降部のセンサーで利用者を検知すると、インバーター制御により緩やかに加速。また利用者が少なくなったら減速する、という運転が可能になります。
低速運転時は、定格速度運転時に比べて
およそ30%の省エネ
が可能になるとのことです。
このほか、エスカレーターの手すりベルトの引き込み口にブラシ状のディフレクターを標準装備して、利用者の手が直接引き込み口に触れないようにしたり、靴やサンダルなどがステップ端部に寄ってエスカレーターガードとの間に挟まれるのを防ぐために、スカートブラシ・ディフレクターを設置して利用者が気づきやすいようにしたりするなどの安全対策も盛り込んでいます。
古いエスカレーターもリニューアルすればピカピカに生まれ変わるのですね。建物の省エネ改修にも取り込みたいメニューですね。