100万円は金沢大チームに!学生BIM & VRコンテストの審査結果
2011年11月7日

管理人のイエイリです。

BIMとVRを駆使して先進の建築土木デザインをクラウドで競う「第1回 学生BIM&VRデザインコンテスト オン クラウド」の審査会が、11月4日、フォーラムエイト東京本社で開催されました。

その結果、見事、最優秀賞である「ワールドカップ賞」に選ばれたのは、

 

金沢大学のチーム

 

だったのです。

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最優秀賞に選ばれた金大都市研(金沢大学 都市計画・建築計画研究室)の作品(資料:フォーラムエイト)

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実行委員長の慶応義塾大学大学院 政策・メディア研究科教授/IKDS代表の池田靖史氏 フォーラムエイト代表取締役社長の伊藤裕二氏(写真:家入龍太。以下同じ)

今回の課題は、東京・渋谷に歩道橋を計画するというものです。最優秀賞(ワールドカップ賞)のチームには、100万円という高額賞金が贈られるということでも注目を集め、13カ国の58チームがエントリーしていましたが、最終的に作品を提出したのは、日本、中国、韓国、オーストラリアの4カ国の15チームでした。

審査は、各チームが作成した5分程度のVR(バーチャルリアリティー)映像と、A1サイズのプレゼンボード、そしてVR作品をウオークスルーすることで行われました。

各作品の資料はチーム名を伏せてあり、さらにすべて英語で表現されているのでどの国のチームかも分からないようになっています。

事前に各審査員は、提出された作品をフォーラムエイトのクラウドシステムで見て、2作品ずつノミネートしました。その結果、絞り込まれた7作品について、審査会で検討しました。

最優秀賞のほか、各審査員から審査員特別賞も贈られました。

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審査会の風景
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審査員特別賞(資料:フォーラムエイト)

今回、審査にVRを使ったことで、思わぬことも起こりました。プレゼンボードでは素晴らしい作品に見えたのが、VRでいろいろな角度から見てと、

  

橋脚が道路のど真ん中

 

に立っていたり、スロープが予想以上に急だったりという問題点も分かりました。

その結果、各作品に対する当初の評価は、二転三転することになりました。プレゼンボードは図面と同様に“ごまかし”もある程度ききますが、VRだと作品の隠れたところまでが明らかになりますね。

私も審査員の末席で、評価に加わらせていただきました。自分の意見も審査の進行とともに変わっていくなど、審査の難しさを痛感しました。また、審査員間での合意形成も大変重要であることが分かり、とても勉強になった次第です。

フォーラムエイトでは、明日(11/8)から11/14まで、インターネット上で「第10回 3D・VRシミュレーションコンテスト・オン・クラウド」の一般投票も行います。VR作品をウェブブラウザーで見て、評価することに、あなたもできますよ。

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