BIMの失敗とは!仮想コンペBLKの神戸市長賞チームがセミナー開催
2011年11月24日

管理人のイエイリです。

9月7日~9日まで、48時間で神戸ポートアイランドを舞台に行われたインターネット上のBIM仮想コンペ「Build Live Kobe 2011」(以下、BLK)で、見事、「神戸市長賞」に輝いた大阪のチーム「BIM LABO」が、11月18日、大阪でセミナーを開催しました。

その名も、「BLK2011に参加して-失敗から成功へのBIM-」というもので、会場のメビック扇町のロビーは、約50人の参加者が詰めかけました。

会場にはBLKでの作業時に3Dプリンターで作成した模型や設計コンセプトをまとめた資料のほか、BIMで作ったCGを現実の風景に投影する際の目印となる

 

巨大ターゲット

 

も展示されたのです。

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会場風景(写真:家入龍太。以下、同じ)

AR投影用の巨大ターゲット(写真:家入龍太。以下、同じ)
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3Dプリンターで作成した模型 設計コンセプトをまとめた生々しい資料
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登壇したチーム「BIM LABO」のメンバー

セミナーでは、BLK開催に先立つチーム編成の経緯や、地の利を生かしたポートアイランドの敷地視察、そして事前に想定した「BIM研究所」という“仮想の課題”によって設計や解析などのシミュレーションを行うなど、大手ゼネコンなどに比べて小さなチーム「BIM LABO」の取り組みが明らかにされました。

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BLK2011で作業中のメンバー

万全の体制で臨んだBLKでしたが、思わぬ失敗もありました。同チームの意匠設計にはArchiCADを使いました。一つのBIMモデルに複数のメンバーが同時にアクセスし、作業領域を分けてコラボレーションする「チームワーク」という機能を使ったのですが、ここで最初につまずいたのです。

無線LANで各メンバーのパソコンを接続していたのですが、回線速度が遅すぎてうまく機能しなかったとか。そこで急きょ、別の回線を用意するのに夜の10時くらいまでかかったのだそうです。

メンバーはArchiCAD歴5年のベテランだけに

 

「なんとかなるだろう」

 

と思っていたところが盲点になったようです。

セミナーでは、このほか、ARを体験するコーナーも設けられました。テーブル上に置かれたターゲットをパソコンに接続されたカメラで撮影すると、その上に建物のCGが画面上で合成されます。

テーブルから離れると建物はテーブルと共に小さくなり、テーブルの周囲を回ると建物もテーブルと共に回転します。私も体験させてもらいましたが、ARというものが急に身近な存在に感じられました。

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ARを体験中の筆者

会場の参加者からも活発な質問やコメントが飛び交い、双方向性のある楽しいセミナーでした。チーム「BIM LABO」の皆さん、ありがとうございました!

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