管理人のイエイリです。
雨やほこり、衝撃・振動など電子機器類にとっては悪条件の多い工事現場で根強い人気を誇っているパソコンが、パナソニックの「タフブック」です。
落下・衝撃、水・ホコリに強く、これまではWindows版の様々な機種が開発・販売され、中には小型・軽量のものやタッチパネルを備えたものもありました。
ところが、頑丈さを重視して作られているため、結構な重さがあり、現場で持ち運ぶのは少し大変、という機種もありました。
そこで、パナソニックは11月16日、画期的な新製品を発表し、受注を開始しました。新製品の名は、「TOUGH PAD(タフバッド)」です。これまで、タフブックで培ってきた技術を生かし、
ナ、ナ、ナ、ナント、
タブレットコンピューター化
してしまったのです。発売は2012年5月の予定です。
11月16日、受注を開始した「TOUGH PAD」(写真:パナソニック) |
タフブックと同様に落下・衝撃、水・ホコリに対して「IP65」準拠の性能をもっているほか、屋外でも画面が見やすいように反射防止処理を施した10.1型、XGA 、TFTカラーの高輝度液晶(約500cd/m2)を採用しています。
外形寸法は高さ212.0mm×幅266.3mm×厚さ17mm。液晶の明るさは、内蔵の照度センサーによって周囲の明るさに応じた輝度に自動調整されるようになっています。
OSはAndroid3.2で、CPUはMarvell デュアルコア(動作周波数:1.2GHz)を採用、メモリーは1GBで、16GBのフラッシュメモリーも搭載しています。
また、通信機能は無線LAN、Bluetoothのほか、3G通信モジュール内蔵のタイプも用意されています。
このほか、GPSやデジタルコンパス、加速度センサーや500万画素のリアカメラ(オートフォーカス)と200万画素のフロントカメラ(固定焦点)なども搭載。FIPS140-2 level2相当のセキュリティプロセッサーを採用し、セキュリティー性能にもこだわっています。
動作温度は-10℃~50℃と、炎天下から極寒の現場まで、幅広く使えそうです。バッテリーの駆動時間は約10時間です。
で、気になる質量ですが、
ナ、ナ、ナ、ナント、
約0.97kgと軽量
のが特徴です(デジタイザーペンを除く)。
これだけ軽くて、タフで頑丈なタブレットコンピューターなら、現場でも安心して使えそうです。
最近、建設業向けのCADやBIM、施工管理などのシステムがどんどんクラウド化されています。こうした追い風のなか、タフパッドの登場で、現場最前線のIT化がさらに加速しそうですね。
なお、価格はオープン価格となっています。