管理人のイエイリです。
今年はBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフトで作成した建物の3Dモデルをスマートフォンやタブレット端末で見られるソフトが各社から続々と発表されました。
これまで製造業で使われてきた「XVL形式」という3Dモデルデータも、建設業で使われつつあります。
ラティス・テクノロジーはこのほど、同社の「iXVL View」の最新版である「iXVL View Ver. 1.1」を発表しました。前バージョンではiPad版だけでしたが、今回のバージョンでは、
ナ、ナ、ナ、ナント、福井コンピュータの意匠設計用BIMソフト
GLOOBEのデータを閲覧
できるようになったのです。
XVL形式には製造業で主に使われている「.xv2」タイプと、建設業で主に使われている「.xv3」タイプがあり、GLOOBEなどは後者のタイプを書き出します。
前バージョンでは「.xv2」タイプにしか対応していなかったため、XVL形式同士で一度、データ変換する必要がありましたが、その面倒がなくなったのです。
GLOOBEのほか、同社の住宅設計用3次元CAD「Architrend Z」などで作成した3Dモデルも表示できます。
iPhoneにも対応した「iXVL View Ver.1.1」(写真:家入龍太) |
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iPhoneでの操作例 | iPadでの操作例(左右の写真:ラティス・テクノロジー) |
「iXVL View Ver.1.1」からサンプルデータのダウンロードサイトにアクセスしたところ |
使い方はカンタン。GLOOBEやArchitrend Zで、建物を設計し、それを「XVL形式」で書き出してiTunesでiPhoneやiPadに転送。あとはiXVL Viewを起動させるだけです。
iPhoneやiPad上では「回転」「パン」「ズーム」「移動」などの操作が2本の指だけで行えます。
GLOOBEやArchitrendZの3DモデルをiPhoneやiPadで閲覧する手順(資料:福井コンピュータ) |
今回のバージョンアップで、iXVL Viewで見られる建築コンテンツが一気に増えました。というのは、福井コンピュータが運営する建材・設備の部品サイト、「バーチャルハウス ドットネット」がXVL形式で提供している
建材・設備の3Dモデル
が閲覧できるようになったからです。
「バーチャルハウス ドットネット」に収録されている建材の例(資料:福井コンピュータ) |
建物のBIMモデルだけでなく、建材や設備の3DモデルをiPadに入れてお施主さんに見てもらうことで、設計内容は着工前によく理解してもらえそうですね。
「iXVL View」の進化により、建設業界の営業スタイルも変わってきそうです。