銅像も建てた!Mac版BIMベンダーがスティーブ・ジョブズ氏を追悼
2011年12月26日

管理人のイエイリです。

アップル社の創業者としてMacintoshシリーズのコンピューターやiPod、iPhone、iPadなど、立て続けに大ヒット商品を世の中に送り出し、IT界にイノベーションの嵐を巻き起こしたスティーブ・ジョブズ氏が2011年10月5日、亡くなりました。

そのニュースは世界を駆け巡り、オバマ米大統領やマイクロソフトのビル・ゲイツ氏をはじめ、各界の著名人が追悼のコメントを発表したり、各地でジョブズ氏をしのぶ集会が行われたりしました。

それは、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)界でも例外ではありません。12月21日、Mac版のBIMソフト「ArchiCAD」の開発元であるグラフィソフト社は、ハンガリーのブダペストにある本社玄関脇に、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

ジョブズ氏の銅像

 

世界で初めて建立したのです。

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ハンガリーのグラフィソフト社玄関脇に建てられたスティーブ・ジョブズ氏の銅像(写真:グラフィソフト)

同社のウェブサイトによると、ジョブズ氏は1984年、まだグラフィソフト社が草創期だった時代にドイツのトレードショーでArchiCADの最初のバージョンに出会い、アップル社による開発と販売のサポート支援を行ったそうです。

この銅像はハンガリーの彫刻家Erno Toth氏によって作られたもので、雪の降りしきる中で行われた除幕式には多くの報道陣が詰めかけました。

一方、同じくMac版のBIMソフト「Vectorworks」を発売するエーアンドエーは、2011年12月8日、9日の2日間、東京・恵比寿で開催した「Vectorworks Solution Days '11」で、初期のMacを展示し、その脇に「ありがとう。Steve Jobs。」というパネルを展示して、ジョブズ氏を追悼しました。

このMacのケースの裏には、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

ジョブズ氏のサイン

 

が、他の開発メンバーのサインとともに刻まれているのです。

同イベントの冒頭、エーアンドエー代表取締役社長の内田和子さんは、「MacとVectorworksの前身であるMinicadでCADを始めた人も多いでしょう。私たちはジョブズ氏の夢を、自分たちに夢にしながら歩んできました」と、あいさつしました。

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展示会場の片隅に展示された初期のMac(左)とケース内側に刻まれたジョブズ氏のサイン(写真:家入龍太。以下、同じ)

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Macとともに展示された「ありがとう。Steve Jobs。」のパネル(左)。イベント冒頭のあいさつでジョブズ氏に哀悼の意を示したエーアンドエー代表取締役社長の内田和子さん

ArchiCAD、Vectorworksともに最初はMac版から開発が始まり、後にWindows版ができました。それだけに、両社がスティーブ・ジョブズ氏を悼む気持ちには並々ならぬものがあるようです。私自身も、最初に買ったパソコンはMacでしたので、「スティーブ、ありがとう!」を述べさせてもらいたいと思います。

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