BIMの達人も驚く!女子大生が大成建設でのインターンで魅せた実力
2012年7月11日

管理人のイエイリです。

今年の春、当コーナーで「女子留学生に密着取材!BIM時代に残る"忍耐の訓練"とは」という記事を掲載しました。米国サンフランシスコでインテリアデザイナーを目指しながらBIMに取り組む日本人女子大生、小林思保美さんの奮闘ぶりを紹介したものです。

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サンフランシスコでBIMに取り組む小林思保美さん。今年3月撮影(写真:家入龍太。以下、同じ)

この記事に登場したサンフランシスコ州立大学の小林思保美さんが、夏休みを利用して

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

大成建設でインターンシップ

 

を受けていたことが明らかになったのです。

6月18日から7月10日までの平日、東京・新宿にある大成建設本社の設計本部で朝8時45分から夕方5時30分までの17日間、延べ130時間を、みっちりと実習に励みました。指導教官は、大成建設の“BIMの達人”として知られる高取昭浩さんが務めました。

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高層ビルが立ち並ぶ東京・新宿でインターンシップ中の小林さん

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指導教官の高取昭浩さん(左)と

実習の内容は、もちろんBIMによる設計です。オートデスクのRevit Architectureを使って、1週目は「ファミリ」と呼ばれる3次元CAD部品の作り方をしっかり学びました。

2週目は食堂の内装デザインや米国では習わなかったウォークスルームービーの作り方を学び、3週目はお風呂や客室のデザインと高画質のCG作成も行いました。

小林さんがRevitを学び始めたのは今年1月からで、まだ半年くらいしかたっていません。しかし、腕前の方はぐんぐんと上達しているようです。高取さんは「何も教えなくても、着々と課題をこなしてくれました。インテリアデザインを専門とするだけあって、テーブルの上に置くお皿など小物のファミリを作るのが上手で色使いもいいですね。ファミリも角張ったものでなく、丸みを帯びているのがいます」と、実習の成果に驚いた様子です。

特にその実力が発揮されたのは内装設計の課題でした。客室内の壁には絵画や時計、そして床には柔らかそうなマットなど、細かいところまで作り込まれています。意匠設計者が省略してしまいそうなところまで、リアルなデザインをBIMモデル上で表現できるのは、

 

BIMとインテリアデザイン

 

の両方の知識を持つ小林さんならではの技と言ってもいいでしょう。

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実習の成果を披露する小林さん

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内装設計。壁には(1)絵画や(2)壁時計、床には(3)ふかふかのマットなど、小物がリアルな雰囲気をかもし出しています

高取さんは「BIMのインターンシップを希望する学生さんは、大歓迎です。ただし、BIMソフトの使い方は教えないので、一通りの操作ができることが条件です」と語ります。

建設会社でBIMをどう使っているのかに興味のある学生さん、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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