管理人のイエイリです。
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)の話題が中心の当ブログですが、時々、HEMS(住宅用エネルギー管理システム)や太陽光発電、蓄電池などの話題も書いています。
これが、「翔泳社」の編集者の目にとまり、昨年末にある本の執筆を依頼されました。
その成果品こそが、「図解と事例でわかるスマートハウス」という本で、
ナ、ナ、ナ、ナント、
6月14日に発売
されたのです。
イエイリがスマートハウスについて語るのに欠かせないのは、やはりBIMです。本書でもパッシブデザインを追求するために不可欠な手段としてBIMを位置づけ、ページを割いて解説しました。
「図解と事例でわかるスマートハウス」の表紙とBIMによるパッシブデザイン(写真:家入龍太。以下同じ) |
||
BIMによるパッシブデザインには数ページを割いて解説した | ||
スマートハウスの例 |
スマートハウスは省エネ、創エネ、蓄エネの各設備と建築、ITが組み合わさってできた新しい家です。
中でもコストが高いのは住宅用蓄電池で、6kWhクラスのものだと200万円くらいしたりします。そこで本書では、EV(電気自動車)やPHEV(プラグインハイブリッド車)に搭載されているリチウムイオン蓄電池などの容量と車両価格も掲載しました。
例えば日産リーフには24kWhの容量を持つリチウムイオン蓄電池が搭載されていますが、価格は300万円台です。クルマとして買うよりも、住宅用蓄電池として買った方が安上がりというわけです。
EV、PHEVの蓄電池容量と価格も詳しく掲載 |
また、おそらくどこのハウスメーカーの広告にも載っていないと思われる「創エネ装置」として、マイクロ水力発電も紹介しました。実際にある古民家では、水車によって発電した電気をパワーコンディショナーで商用電源と「系統連系」した例があるのです。同様に風力発電の系統連系についても紹介しました。
マイクロ水力発電とスマートハウスの連携 |
私がこだわったのは、スマートハウスを大手ハウスメーカーだけのものにするのではなく、
中小工務店にも進出
してほしいということです。
そのため、中小工務店がスマートハウスを建てるうえで必要な資格(といっても、特別なものは要らないのですが)や、資材の入手方法などについても説明しました。
中小工務店がスマートハウスを建てる手順や資材の入手方法なども解説 |
スマートハウスって、実際に建ててみると省エネを実感できたり、いろいろな創エネ、省エネ、蓄エネ装置と組み合わせたりすることで、楽しく生活できそうですね。私も本を書きながら、マイクロ水力発電のある家に住んでみたくなりました。
本書にご興味のある方は、ぜひ、書店の店頭でお立ち読みください!そして面白そうだったら、買っていただけるとうれしいです。