管理人のイエイリです。
太陽光発電システムの発電量や、家庭内の家電などの電力消費量を“見える化”するHEMS(家庭用エネルギー管理システム)というと、大がかりな装置を想像しがちです。
ところがHEMSも最近は手軽に設置できるようになってきました。
パソコン周辺機器のメーカー、バッファロー(本社:名古屋市)はこのほど、
ナ、ナ、ナ、ナント、
HEMS対応の無線LAN親機
を開発。NTT西日本とNTTスマイルエナジーに提供を始めました。
NTT西日本用HEMSルーターセット(左)とNTTスマイルエナジー向けHEMSルーター(右)(写真:バッファロー) |
NTT西日本は、「フレッツ・エコめがね おまかせスタートパック」用にHEMSルーターセット(HW-450HP-ZWE/U)を、NTTスマイルエナジーを通じ、「“エコめがね”HEMSパック」用にHEMSルーター単体(HW-450HP-ZWE)を、それぞれ2013年6月中旬に販売開始しました。
NTT西日本の「フレッツ・エコめがね」は、家庭の消費電力量を見える化するサービスです。節電だけでなく、効率的に家庭の電力を使用・制御する機能を持っています。電力の利用状況は、パソコンやタブレット端末、スマートフォンを使って確認できます。
一方、NTTスマイルエナジーの「エコめがね」は、太陽光発電の状況を見える化するサービスです。パソコンや携帯電話・スマートフォンを使って、発電量・消費電力量・電気代が見えるほか、毎月の発電診断が付いています。
「フレッツ・エコめがね」のサービス概念図(資料:NTT西日本) |
「エコめがね」のサービス概念図(資料:NTTスマイルエナジー) |
電気代収支の画面。他の家庭との比較もできる(資料:NTTスマイルエナジー) |
売った電気の内訳グラフ(資料:NTTスマイルエナジー) |
NTT西日本に提供する「HW-450HP-ZWE/Uは」、HEMSルーターのほか家電の電力測定用電源タップ、Z-Wave対応USB通信ドングル、USBフラッシュメモリー、USBハブが同梱されています。
この無線LAN親機は、通信速度450Mbps(規格値)や簡単にパソコンや機器との無線LAN接続を設定できる「AOSS2」機能を搭載した高速・多機能が売り物で、2012年の発売以来、高い人気を集めています。
注目すべきは、HEMSの標準規格である
ECHONET Liteに対応
していることです。
そのため、将来は様々なECHONET Lite対応の機器を組み合わせて、HEMSの拡張を行えます。通信ケーブルの配線工事が必要ないという手軽さがいいですね。
建築設計者や工務店などにとっては、オリジナルでユニークなスマートハウスを設計し、提供することも可能になりそうです。HEMSがますます身近になってきました。