あの松尾和也氏が監修!パッシブデザインを強化したARCHITREND Z
2013年9月25日

管理人のイエイリです。

BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフトの進化が続くなか、日本の住宅設計の分野においては、BIMよりも一歩進んでいると言われるのが、福井コンピュータの3次元建築設計システム「ARCHITREND Z」です。

 

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「ARCHITREND Z」の画面(資料:福井コンピュータアーキテクト。以下同じ)

 

今年10月22日に発売される最新版の「ARCHITREND Z Ver.9」の目玉は、空調設備に頼りすぎず、自然の光や風を上手に使って省エネでエコな住宅を設計する「パッシブデザイン」の機能です。

このバージョンに搭載された「パッシブデザインチェック」というプログラム開発には、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

あの、松尾和也氏

 

も、監修者として参加しているのです。

松尾和也氏といえば松尾設計室の代表で、省エネ設計の“第一人者”として、設計業務のかたわら全国各地でパッシブ設計についての講演活動を行い、Facebookなどでも論客として知られています。

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「パッシブデザインチェック」のプログラム監修を行った松尾設計室代表の松尾和也氏(左)と日射計画や通風、気密など現在のプランをレーダーチャートで分かりやすく表示するチェック結果

「パッシブデザインチェック」とは、住宅の基本計画段階で方位や敷地、開口部の位置などを読み取り、玄関の吹き抜け建具の気密性、南面のひさしなど20項目以上を自動的にチェックし、省エネ度を分析してレーダーチャートで分かりやすく表示する機能です。

この機能により、光や風、太陽熱を有効活用した、光熱費のかかりにくい合理的な設計が可能になります。

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「パッシブデザインチェック」の概念図

もう一つの売り物は冷暖房や給湯、照明などに使われる一次エネルギーを見える化する「ARCHITREND エコナビ」という機能です。ランニングコストやCO2排出量、年間を通じた室温変化までを施主に分かりやすく提案できます。

入浴の頻度や時間などの生活スタイルも考慮して、暖房や給湯など、項目ごとのシミュレーションがリアルタイムに行えます。このプログラムの開発に当たっては岐阜県立森林文化アカデミー准教授の辻充孝氏と、トヨダヤスシ建築設計事務所代表の豊田保之氏が監修しました。

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「ARCHITREND エコナビ」の概念図

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「ARCHITREND エコナビ」の評価表
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プログラムを監修した岐阜県立森林文化アカデミー准教授の辻充孝氏(左)と、トヨダヤスシ建築設計事務所代表の豊田保之氏(右)

プレゼンテーションの機能も強化されました。「ARCHITREND リアルウォーカー」機能は、マイクロソフトの体感型コントローラー、

 

KINECTと連動

 

し、施主が直接参加できる臨場感のあるプレゼンが行えます。

外壁や内装の張り替えだけでなく、ドアやキッチンといった建具や住設機器の入れ替えもでき、プレゼンの幅が広がります。

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「ARCHITREND リアルウォーカー」の機能

このほかiPadやWindowsパソコン上で静止画と動画アニメーションを使って通風や日照などのパッシブ設計の機能を「動くプレゼンボード」として見せられる「ARCHITREND プレゼンデザイナー」や、図面やパースへの朱書きなどが行える「ARCHI Box 2014」も機能が強化されました

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動くプレゼンボード「ARCHITREND プレゼンデザイナー」

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iPadやWindowsパソコンで図面やパースに朱書きなどを行える「ARCHI Box 2014」

さらにプラン編集機能の強化など、100項目維持用で機能強化が図られています。

今回のARCHITREND Zのパッシブデザイン機能の監修を行った3人の専門家が、快適な省エネ住宅を実現するヒントを伝える「パッシブ設計応援サイト(http://www.at-z.jp/)」も9月下旬に公開されるそうです。

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