停めると儲かりまっせ!関西電力などがEVでピークカット実証事業
2013年11月28日

管理人のイエイリです。

EV(電気自動車)やPHV(プラグインハイブリッド車)には、大容量のバッテリーが搭載されています。

このバッテリーをビルの蓄電池として活用し、電力需要のピークカットを行ったり、停電時の非常用電源として使ったりするための技術実証事業が大阪ビジネスパーク(OBP)で行われることになりました。

この事業は「OBP『V2X』プロジェクト」というもので、MID都市開発(代表幹事)、関西電力、日建設計総合研究所、竹中工務店、アイケイエス、大阪ビジネスパーク開発協議会の6者が参加しています。

この実験のため、EVやPHVが

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

5台同時に充放電

 

できる日本初の機器が開発されるのです。

20131128-image1.jpg

「OBP『V2X』プロジェクトのイメージ図(資料:関西電力)

この充放電機器に各企業が所有するEVやPHVを接続し、電力需要のピーク時にはEVなどのバッテリーから放電してビルに供給し、需要の少ないオフピーク時には充電することで、ピークカットを行います。

また、災害などで停電が発生した時には、ビルの電力供給源をEVなどのバッテリーに切り替えて、ビル内の防災拠点やエレベーターへの電力供給を行います。

この事業のために、ビルの電力消費量や移動中のEVの位置情報、電池残量などを監視して、EVの充放電を予約管理する「EV用エネルギーマネジメントシステム」も開発します。

技術実証は松下IMPビルで行う予定です。この事業は、経済産業省の「平成25年度 次世代エネルギー技術実証事業」に採択されました。

EVやPHVの所有者としては、クルマを使用する自由度が減りそうですが、ちゃんとインセンティブも用意されています。

それは、

 

放電時は充電時より高い

 

単価でビル側が買電するというものです。

EVなどを電力ピーク時に駐車しておくだけで“儲かる”ことになるので、バッテリーの電力提供にも協力したくなりますね。

ある意味、太陽光発電と似たような仕組みを導入することで、EVなどのバッテリー有効活用も進みそうです。

(Visited 2 times, 1 visits today)

Translate »