管理人のイエイリです。
スマートハウスといえば、HEMS(住宅用エネルギー管理システム)によって、エコキュートや高効率空調機などによる省エネ、太陽光発電や商用電源などの創エネ、そして蓄電池やEV(電気自動車)などの蓄エネを管理し、エネルギーを最適に管理するシステムです。
その機能に、新しい役割が加わろうとしています。積水ハウスはオーナーが身につけて健康管理や見守り機能を行える「ウェアラブルセンサー」と、対話型HEMSを連動させることにより、
ナ、ナ、ナ、ナント、
スマートヘルスケア
を行えるシステムを開発中であることを、11月18日に発表しました。
開発中のウェアラブルセンサー(写真・資料:積水ハウス。以下同じ) |
開発中のHEMS画面。「心拍数」や「カロリー消費量」などの文字が見える |
ウェアラブルセンサーには、米国・バイタルコネクト社(Vital Connect)の最新センシング技術を導入し、オーナーの健康状態を測定し、対話型HEMSと連動させて健康上のアドバイスや食事の管理、空調調節、体調異常の発見などを行います。
センサーは粘着式の使い捨てパッチ(約11cm)によって体に張り付けると、生体データがリアルタイムに測定し、心拍数や呼吸数、表皮温度、消費カロリー、ストレスなどを測定できます。
<開発中の主な機能> ・心拍数・心拍変動・呼吸数 ・表皮温度・体位・歩数 ・転倒検知・ストレス ・消費カロリー・歩調分析 ・活動状況 ・睡眠時間、入眠・起床 ・睡眠覚醒判定、睡眠体位 ・睡眠段階 |
さらに睡眠時の状態把握や転倒などのけが、意識不明状態の通知機能なども備え、適切なアドバイスや救助にもつなげることを目指しています。
積水ハウスは、対話型HEMS住宅を様々な分野のスマート技術を集約し、相互に連携させて適切な情報提供とサービスを担う
プラットフォーム
の役割を担うべきと考え、今年10月に運用開始しています。
つまり、同社は対話型HEMSによって、スマートハウスの機能をエネルギーの最適管理だけでなく、住環境や健康、食生活のサポート、医療介護まで広げることを狙っているわけですね。
当然、これらのサービスを家庭に提供する「窓口サイト」のような役割も発生することが予想され、広告や通販などのビジネスにも拡大していく可能性があります。住まいをベースに、建設から維持管理までオーナーと直接かかわれる住宅会社ならではの新製品・新サービス開発戦略と言えそうです。