工事写真から3Dモデルまで! 低空撮影できるマルチコプターの可能性
2013年11月27日

管理人のイエイリです。

最近、ドラマやコマーシャルなどで、低空を自由自在な視点に移動してながら建物や人物の周りから撮った映像をよく目にします。 「これはCGなのか」とか「カメラクレーンなのか」などとつい思ってしまいますが、そうではありません。

複数の回転翼(ローター)がついた「マルチコプター」というラジコンヘリにデジタル1眼カメラなどを積んで、動画を撮っているのです。

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低空から安定して動画を撮れるマルチコプター(写真:トーフナ映像)

このラジコンヘリを大々的に導入しているのが、千葉市花見区のトーフナ映像です。

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

12機も保有

 

しているのです。

その内訳は、8ローターの機種が2機、6ローターの機種が9機、テスト用の4ローターの機種が1機です。

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6枚の回転翼を持つマルチコプター。飛行時は脚を跳ね上げて撮影の邪魔にならないようにする(写真:家入龍太。以下同じ)

マルチコプターは電動式です。6つの回転翼を持つ機体の場合、軽自動車のバッテリー容量に匹敵する8AHのバッテリーで、出力400Wのモーター6台を駆動 します。

このパワーで、約500gまでのカメラを搭載できるとのこと。現在、使っているミラーレス1眼カメラは、静止画はもちろん、ハイビジョンの動画も撮影できます。

飛行時間は約5分で、高度200mくらいまでは上昇して戻ってこれるそうです。

機体には超小型のジャイロと、GPSアンテナが付いています。機体が傾くと、ジャイロからの信号でカメラを吊り下げた雲台が自動的に向きを調整するので、機体が揺れてもカメラがぶれないようになっています。 マルチコプターは2年前ほどから日本に上陸し始めました。1年半前から撮影用のジャイロが登場し、高いクオリティーの動画撮影が可能になったことから、同社は本格導入を開始しました。

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1台400Wの強力なモーター(左)。軽自動車用に相当する8AHのバッテリー(右)

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 機体後部に搭載された超小型ジャイロ(左)とGPSアンテナ(右)
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 機体を急に傾けても、ジャイロによる制御でカメラの向きは変わらない

撮影時は、機体を操縦するパイロット役とカメラマン役の2人がそれぞれ、コントローラーを操作して機体やカメラを制御します。2人のチームワークが重要な仕事ですね。 最近はテレビドラマの「斉藤さん2」や「東京バンドワゴン」、三菱電機やサントリーのCMなどを撮影したそうです。

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カメラマン用コントローラー(手前)には、上空からの映像をリアルタイムに確認できるモニターが付いている

そして、建設業界からの依頼も増えています。たとえば、建設前のマンション上階からの眺めを再現したり、港湾の護岸工事の全景写真を撮ったりという仕事です。

気になる撮影料ですが、写真の場合、

 

15万~20万円

 

とのことです。また、動画の場合は20万~30万です。

 

撮影可能な場所は、工事現場や水面などの上空で、現在のところ公道上空は許可がない限り撮影できないとのことです。

最近は、建物や構造物の周囲から少しずつ角度を変えて撮った写真を合成して、3Dモデルや点群データを作るソフトも進化してきました。既存構造物の3Dモデル化などに使ってみてはいかがでしょうか。

また、8ローターの機種は2kgまでのカメラが積めるそうです。赤外線カメラなどを積むと、コンクリート壁面のひび割れ調査などにも使えそうですね。

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トーフナ映像の横山一隆代表取締役

 マルチコプターで撮影したデモ動画(動画:トーフナ映像)
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