決め手はBIM! サンフランシスコの元女子大生が米国で就職
2013年12月10日

管理人のイエイリです。

2008年のリーマンショック以降、落ち込んでいた米国の建設市場はやや回復したというものの、依然、厳しい状況です。

以前、当ブログで、サンフランシスコ州立大学でインテリアデザインを専攻する女子学生、小林思保美さんがBIMを学び、大成建設でもインターンシップを行ったことなどをお伝えしました。

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サンフランシスコ州立大学時代の小林思保美さん(写真:家入龍太。以下同じ)

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2012年夏、大成建設でのインターンシップ

彼女はその後、どうなったのでしょうか。

先週、サンフランシスコで取材を行った際にコンタクトしてみたところ、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

現地設計事務所に正社員

 

として就職に成功していたことが分かったのです。

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サンフランシスコ市内の建築設計事務所「team 7 international」で正社員になった小林さん

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先輩社員と
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「team 7 international」のしゃれた社屋

就職したのはサンフランシスコ市内の建築設計事務所「team 7 international」です。今年の8月からインターンシップ、試用期間を経て、12月から晴れて正社員になったとのこと。

すでにタヒチを航行する豪華客船の客室やロビーのデザインや、中国のバレー学校のデザインなどの仕事を行ったそうです。

大手設計事務所では、新人の場合、ごく限られた部分の設計しか担当できませんが、小規模な設計事務所なので仕事を大きく任されるとのこと。小林さんは生き生きと仕事に取り組んでいるようでした。

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タヒチの豪華客船のデザイン

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客船の寝室のデザイン
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カーペットの試作品

米国人の学生でも、建設業界への就職は厳しいなか、小林さんが正社員になれたのは、

 

BIMのスキル

 

があったからです。

同社の社員募集要項には「3DやBIMができる人」という条件があり、学生時代にBIMの腕を磨いていた小林さんは、見事、その条件にかない、就職できたのです。

今の職場には、BIMや3Dを扱える人は小林さんだけとのこと。そのため、3D関係の仕事がどんどん回ってくるそうです。

無事に米国での就職を実現させた小林さんですが、「これからいろいろな仕事にチャレンジして腕を磨いていく」と、意欲を見せていました。さらなるスキルアップを応援したいですね。

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デスクに向かう小林さん

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