管理人のイエイリです。
先日、米国ラスベガスで開催された「Autodesk University 2013」の会場は、「ベネチアンホテル」という、カジノやショッピングセンターを備えた巨大なホテルです。
建物の中にはベネチアそっくりの運河が作られており、ゴンドラが運航されていることでも有名です。
ベネチアンホテルの内部に作られた運河(写真:家入龍太。以下同じ) |
ベネチアンホテルのショッピングセンター部分の外観。工事中とは感じられません |
ショッピングセンターの部分は、上部と下部に分かれているように見えます。ところが、建物の上部と思っていたところは、
ナ、ナ、ナ、ナント、
足場のカバー
だったのなのです。
昼間のショッピングセンター部分。パッと見ただけだと建物と思ってしまいます |
実は足場のカバーということが判明! |
建物と同じテイストのテクスチャーなのでうまくカムフラージュされています |
拡大してみるとやはり足場でした。建物のラインもぴったりそろっています |
グーグルマップスで見た現場。この時はタワークレーンがそびえ立ち、工事現場だということがよく分かります。 |
ここで工事が行われているとは、気がつかない通行人も多いでしょうね。
きっと、大判インクジェットプリンターなどで、足場のカバーに建物そっくりのテクスチャーをプリントアウトして、所定の場所に設置したのでしょうか。
建物のラインもぴったりそろい、完ぺきな出来映えになっているので、ニセモノ感がほとんど感じられません。
BIMの活用方法
の1つにもなりそうですね。
道行く人たちは、この上で工事が行われていることには全く気がついていないようだった |
中国で北京オリンピックが行われた時、工事中の建物の表面に完成イメージのイラストを描いてカムフラージュしたエピソードが思い出されます。
ラスベガスは、仕事や生活を離れて非日常の世界を楽しむ場所です。工事現場のリアルな姿を隠して、お客さんの夢を壊さないようにする配慮は、さすが超一流のエンターテイメント精神ですね。日本の繁華街などで行われる工事などでも、真似してみてはいかがでしょうか。
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