管理人のイエイリです。
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)界で、プロパティ・リスク・ソリューション(以下、PRS)代表取締役社長の土手英俊さんは、かなりの有名人です。
スーパーゼネコンで建設現場のIT化に取り組んだ後、銀行に移籍して不動産オーナーの立場からのBIMを追求。その後、PRSの社長を務めていました。
BIM界の有名人、土手英俊さん(写真:家入龍太) |
また、年に何回も海外に出掛けてBIMの活用動向を視察し、その成果をセミナーやFacebookで報告するなど、BIMの最先端を走り続けています。
そのPRSが昨日(12月25日)、ビッグなプレスリリースを発表しました。
ナ、ナ、ナ、ナント、
デロイト トーマツの傘下
に入ったのです。具体的には、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリーがPRSを完全子会社化し、これに伴い社名を「デロイト トーマツ PRS」に変更しました。
デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリーの子会社になった旧・PRSのオフィス。2011年12月13日撮影(写真:特記以外は家入龍太) |
デロイト トーマツ PRSのウェブサイト(資料:トーマツ デロイト PRS) |
PRSの業務は、不動産を売買するときに建物の価値を調査・報告する「エンジニアリングレポート」の作成や、BIMを生かした構造設計コンサルティングです。
例えば、今、日本の不動産業界で注目を集めている大型物流倉庫の構造設計をBIMで行ったり、エンジニアリングレポートなど不動産の維持管理業務でのBIM活用を検討したりしてきました。
旧・PRSでのBIMによる物流倉庫の設計業務 |
デロイト トーマツグループとは、世界最大規模の4大会計事務所の1つである「デロイト トウシュ トーマツ」のメンバー会社と有限責任監査法人トーマツ、デロイト トーマツ コンサルティング、デロイト トーマツファイナンシャルアドバイザリーからなります。
つまり、デロイト トーマツ PRSは名実ともに世界規模の企業の仲間入りをしたことになり、今後、ますますの発展が期待できます。
デロイト トーマツグループのウェブサイトにも、堂々と社名が載っています |
土手社長は、「デロイトブランドを活用して、
BIMベース不動産コンサル
を目指したい」と語っています。
BIMの活用がいよいよ不動産ビジネスにも広がっていきそうです。デロイト トーマツ PRSの今後の動向に注目したいと思います。