停電時も1000枚印刷!バッテリー内蔵のA4カラー複合機をリコーが発売
2014年1月10日

管理人のイエイリです。

地震などで停電したとき、困るのがプリンターが使えなくなることです。ノートパソコンで緊急のお知らせや安否確認のチェックリストなどを作ったとしても、紙に印刷できないと緊急対策や業務継続に大きな支障が生じますね。

そこでリコーは、急な停電時もしばらく使い続けることができるA4ジェルジェット複合機「RICOH SG 3120B SF」を開発し、1月17日に発売することになりました。

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

リチウムイオンバッテリー

 

を内蔵しているのです。

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リチウムイオンバッテリー内蔵のA4複合機「RICOH SG 3120B SF」。左下に引き出した内蔵バッテリーが見える(写真・資料:リコー、以下同じ)

内部に14.4V、4700mAh(68Wh)のリチウムイオンバッテリーが搭載されており、通常の使用時には自動的に充電されます。

そして、いざ、停電になったときはバッテリーの電力を利用して、カラープリンター、カラースキャナー、ファクス、カラーコピーとして使えるというわけです。

フル充電の状態で連続コピーなら約500枚、連続印刷なら約1000枚、ファクス送信なら約300枚が可能です。1時間ごとに100枚印刷と待機を繰り返した場合は約7時間使えます。そして未使用状態の待機可能時間は17時間となっています。

暗闇でも印刷した文書や受信したファクスが確認できるように排紙口にはLED照明が装備され、前面のUSBポートからは電源供給も可能と、災害時の事業継続のためにきめ細かい配慮がされています。

これだけ使えれば、災害初期に必要となる様々な対策が可能になりますね。

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停電時にもコピーやプリントアウトができる

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排紙口にはLED照明を搭載し、暗闇でも文書やファクスの確認が可能
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USBポートからスマホなどに電源供給できる

リチウムイオンバッテリー(2万2000円、税別)や充電器(2万円、税別、2014年6月発売予定)もオプションで用意されているので、電源確保が難しい屋外の現場などで日常業務用に使うこともできそうです。

また、オフィスでの日常業務では、バッテリーの充電/放電時間を設定しておくことで、夜間に充電し昼間に使うといった

 

電力のピークシフト

 

も行うことができます。

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電力のピークシフト機能も搭載している

災害時の事業継続計画(BCP)というと、大がかりな非常用発電機やビル/住宅用バッテリーを準備しなければと考えてしまいがちです。一方、機器をインクジェットタイプの省エネ型にして、バッテリーを内蔵させるという「BCPのダウンサイジング」という路線も、日常業務でもいろいろなメリットがあってよさそうですね。

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