管理人のイエイリです。
社会の高齢化に伴い、「高齢社会白書平成25年度版」による65歳以上の要介護者などの認定者数は2010年度末で490万人にも上っているそうです。
一方、自宅での介護を希望する人は、男性42%、女性が30%にも達しており、いつまでも自宅で快適に暮らしていきたいという人が増えています。
そこで積水ハウスとロボットや医療用機器を得意とするマッスル(本社:大阪市中央区)は、
ナ、ナ、ナ、ナント、
住宅内のロボット技術の応用
に関する共同研究・開発を開始することになったのです。
マッスルはファクトリー・オートメーション(FA)機器やロボット、医療機器などの制御システムを得意としており、一体型ACサーボシステム「クールマッスル」を開発。世界に展開しています。
両社はロボット技術を導入した高齢者在宅介護の支援や、人とロボットの得意分野を生かせる住空間、自然に共存できるロボットのあり方などを共同研究するとともに、マッスルの移乗システムを積水ハウスの顧客の住宅や介護施設への販売について業務提携も視野に入れています。
また、マッスル社の制御システムを活用して、HEMS(住宅用エネルギー管理システム)の温熱環境制御と連携した開口部の開閉制御や、設備機器類の高さ制御、玄関の段差解消など、
住宅の可変性の向上
についても共同研究・開発を行うそうです。
ロボットによる介護というと冷たいイメージもありますが、今回の研究では介護者など人が介在することで、人のぬくもりがある介護を目指しています。
共同研究スケジュールはスピーディーで、2014年度中には実際の居住空間で検証やモニター実証実験を行い、2015年度末をめどに技術の実証やビジネスモデルの確立を計画しています。
いよいよ、住宅も住まい手のニーズに応じて“変身”する時代になってきそうですね。