経営システムとの連携も!BIMに新規参入したジェイ・フィールド
2014年2月12日

管理人のイエイリです。

建設業界に普及しつつあるBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)は、他業種から建設分野に新規参入するきっかけにもなっているようです。

東京・深川に昨年夏、設立されたジェイ・フィールドもその1社。代表取締役の西村穣さんのもともとのご専門は

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

企業の基幹システム

 

だったのです。

BIMに新規参入したジェイ・フィールドのスタッフ。左からバイスプレジデントの高野正幸さん、代表取締役の西村穣さん、マネージャーの岩田泉さん(写真:家入龍太)

BIMに新規参入したジェイ・フィールドのスタッフ。左からバイスプレジデントの高野正幸さん、代表取締役の西村穣さん、マネージャーの岩田泉さん(写真:家入龍太)

現在、取り組んでいるのは複数のBIMモデルを統合・閲覧し、干渉チェックなどが行えるソフト「Navisworks」の属性情報(BIMモデル各部材に埋め込まれた様々なデータ)を活用したシステム開発です。

NavisworksでBIMモデルの属性情報を編集するためには、各部材の属性情報を開いて一つ一つ変更していくという面倒な作業が必要です。

そこで同社は、3D画面上で選択した部材の属性情報を一覧表示してまとめて変更したり、表計算ソフト「Excel」のデータとして書き出し・編集・読み込みしたりできるような機能を開発しました。

このほか、部材の選択状態と3Dビューをひもづけ、コメントをつけて保存したり、画像と属性情報付きのレポートをExcel用データとして出力したりできる機能も開発。

これらの機能はNavisworks用のプラグインソフトとして提供しています。

Navisworksの3D画面と属性情報(以下の資料:ジェイ・フィールド)●

Navisworksの3D画面と属性情報(以下の資料:ジェイ・フィールド)●

Excelに書き出した属性情報

Excelに書き出した属性情報

属性情報と3DイメージをExcelに書き出したレポート

属性情報と3DイメージをExcelに書き出したレポート

部材の選択情報と3Dビューをひもづけて保存する機能

部材の選択情報と3Dビューをひもづけて保存する機能

部材の選択情報と3Dビューをひもづけて保存する機能

部材の選択情報と3Dビューをひもづけて保存する機能

NavisworksはBIM分野への参入の手始めとして取り組んだもので、同ソフトについては既にかなりのシステム開発ができるようになったとのことです。

もともとERPなど、企業の基幹システムに強いだけに、今後は

 

BIMと経営を連携

 

させるシステムも生まれそうですね。

西村さんは51歳。BIMの分野に参入したのは、拙著「図解入門 よくわかる最新BIMの基本と仕組み」を読んだのがきっかけだったそうです。

同社は現在、開発作業とともに建設業界にどんなニーズやビジネスチャンスがあるのかを研究中です。

これまでビル管理会社用のシステム用件定義などの業務経験もあるとのことですので、Navisworksのデータを使った経営管理や施工管理、維持管理などのシステムなどを検討している方は、一度、同社に相談してみると意外な道が開けるかもしれませんよ。

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