3Dプリンターで造形!日本全国の立体地図が見られる「地理院地図3D」
2014年3月24日

管理人のイエイリです。

国土地理院が3月19日にオープンした「地理院地図3D」サイトが、SNSなどで大人気となっています。これまでの地図は、等高線で高さを表す“2D図面”でしたが、このサイトでは、WEBブラウザーさえあれば、

ナ、ナ、ナ、ナント、日本全国どこの地形でも

 

3Dで見られる

 

のです。

大人気の「地理院地図3D」サイト(資料:国土地理院。以下同じ)

大人気の「地理院地図3D」サイト(資料:国土地理院。以下同じ)

私も早速、サイトにアクセスしてみました。まずサイトの右上にある「3次元でみる」というアイコンをクリックします。

すると2Dの地図が表示されますので、マウスのホイールで縮尺を変えたり、ドラッグで位置を変えたりしながら地図の範囲を設定します。私の場合は神戸市周辺を選んでみました。

そして「この地図を3Dで表示」というアイコンをクリックすると、その範囲を切り出した3Dモデルが表示されます。

まず2Dの地図画面で範囲を設定する。神戸市周辺の例

まず2Dの地図画面で範囲を設定する。神戸市周辺の例

次に「この地図を3Dで表示」というアイコンをクリックすると3Dモデルが現れる

次に「この地図を3Dで表示」というアイコンをクリックすると3Dモデルが現れる

後はマウスでドラッグして「くるくる」と自由に回したり、ホイールで距離を調節したりすると好きな角度から地図を眺められます。

地図の左下にある「高さ方向の倍率」という枠の数字を変えたり、その横のスクロールバーを動かしたりすると、高さ方向の倍率を変えられます。

画面左下の「URLを表示」というボタンをクリックすると、好きな角度で見た3D地図をURLとして記録できます。メールやブログなどに張り付けられるので、便利ですね。

神戸沖から六甲山を眺めたところ。高さ方向の倍率は1.0倍

神戸沖から六甲山を眺めたところ。高さ方向の倍率は1.0倍

同じ画角で高さ方向の倍率を3倍にしたところ。地形がよく分かります

同じ画角で高さ方向の倍率を3倍にしたところ。地形がよく分かります

画面左下の「URLを表示」をクリックすると、その画角の地図をURLとして記録できる

画面左下の「URLを表示」をクリックすると、その画角の地図をURLとして記録できる

そして、この3Dデータは「STL形式」、「VRML形式」、「WebGL形式」でダウンロードできるので

 

3Dプリンターで立体地図

 

を作ることも簡単にできるのです。

これまで、立体地図を作るのは、地図をボール紙などに印刷し、等高線に沿って用紙を切断して1枚1枚、張り重ねていく必要でしたが、これからは3Dプリンターで作るのが主流になりそうですね。

3Dプリンターで造形中の立体地図

3Dプリンターで造形中の立体地図

完成した立体地図

完成した立体地図

国土地理院は、航空写真を真上から見たように調整した「オルソ画像」などを「地理院タイル」として公開しています。この画像データを3Dモデリングソフトなどで立体地図に張り付けて、フルカラータイプの3Dプリンターで造形すると、様々なテーマの立体地図を作ることができます。

昨年の台風により被災した伊豆大島の被災状況を表した立体地図

昨年の台風により被災した伊豆大島の被災状況を表した立体地図

色別標高図を重ね合わせた東京の地図

色別標高図を重ね合わせた東京の地図

地理院地図3Dサイトにはただいまアクセスが殺到し、3Dプリンター用のデータがダウンロードできないこともあるようです。国土地理院の「グッド・ジョブ!」ですね

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