ナント、産廃が4割減!3Dで「見える化」する積算・割り付けサービスが登場
2014年3月26日

管理人のイエイリです。

まだBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を導入するつもりはないけど、3Dの「見える化」の効果を積算や施工に生かしたいと考えている方もあるでしょう。

そんな人が手軽に3Dのメリットを生かせそうなのが、ツールズがこのほど始めた「ALS積算割付サービス」です。

同社がユーザーからDWG形式やDXF形式の2D図面ファイルを預かり、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

2Dから3Dに変換

 

して、積算割り付けを行い、成果品を納品してくれるというサービスなのです。

納品物としては計算書や間仕切り拾い、部位集計表、割付内訳帳票、間配り表のほか、出来高表から割付施工手順書までが含まれています。

「ALS積算割付サービス」で作成した計算書や間仕切り拾いの例(資料:ツールズ。以下同じ)

「ALS積算割付サービス」で作成した計算書や間仕切り拾いの例(資料:ツールズ。以下同じ)

内訳書の例

内訳書の例

これらの計算書などを作成する手順ですが、まず2D図面のレイヤーに属性を持たせた後、同社が開発した積算ソフト「ALS」に読み込みます。すると3Dモデルが立ち上がります。

そして各部材を施工マスターベースや部材マスターベースに連動させることで、様々な計算書を作成する、というものです。

納品物には、積算数量データと「3Dビューワー」も入っているので、積算や割り付けの状態をBIMモデルのように様々な角度から見られます。そのため、積算だけでなく部材の干渉チェックや納まりなど、施工性の検討も行うことができます。

2D図面のレイヤーに属性を付けて「ALS」に読み込み、3Dモデルを立ち上げる

2D図面のレイヤーに属性を付けて「ALS」に読み込み、3Dモデルを立ち上げる

使用部材の割り付けと数量算出の過程

使用部材の割り付けと数量算出の過程

BIMモデルのように、3Dビューワーによって積算の元となったデータを確認できる

BIMモデルのように、3Dビューワーによって積算の元となったデータを確認できる

工事現場で内装材を定尺の合板や棒材などから切り出すとき、無計画に行うと端材が大量に発生し、産業廃棄物の量が増えてしまいます。

このサービスを使うと、最適な「板取り」を計画できるので、

 

産廃が40%も削減(同社比)

 

できるそうです。

さらに、施工前にゴミの量も算出できるとのこと。この辺りの3Dの生かし方は、施工段階でのBIM活用にも多いに参考になりますね。

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