身ぶり手ぶりで進め!3D空間をウオークスルーできる「Quanteh」
2014年3月10日

管理人のイエイリです。

建築業界ではBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の普及により、タブレット端末を使ったウオークスルーによるプレゼンテーションも簡単に行えるようになりました。

スマートフォンアプリなどを開発するPhybbit(フィビット。本社:東京都港区)は、BIMのように住宅やオフィスなどの3D空間を歩き回り、体感できるプレゼンシステム「Quanteh(クウォンテ)」を3月3日にリリースしました。

3D空間を体感できるプレゼンシステム「Quanteh」の画面(資料・写真:Phybbit。以下同じ)

3D空間を体感できるプレゼンシステム「Quanteh」の画面(資料・写真:Phybbit。以下同じ)

普通はスマホやタブレット端末上のボタンで進む方向や視角などを制御しますが、クウォンテは

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

身ぶり手ぶりで

 

ウオークスルーができるのです。

ゲーム機用のコントローラー「KINECT」を使って、ユーザーの手や体の動きを認識することで、ボタン操作の代わりにしているわけです。体のアクションによって歩いて行く方向などが変わるので、建物の中を歩き回っている実感が得られそうですね。

KINECTを使うと身ぶり手ぶによるウオークスルーが可能

KINECTを使うと身ぶり手ぶによるウオークスルーが可能

建物の3Dモデルはクラウド上で一括管理し、スマホやタブレット端末用の専用アプリにダウンロードします。このため、全国各地の住宅展示場にある住宅を3Dモデル化しておくと、Quantehでどこからでも“下見”できます。

3Dモデルとして読み込みできるデータ形式はfbx、obj、daeなどです。アプリはiPhone版、Android版、Windows版が用意されています。

クラウドから様々な住宅などの3Dモデルをダウンロードして選べる

クラウドから様々な住宅などの3Dモデルをダウンロードして選べる

このほか、アプリからの操作で床や壁、天井などの素材や色を変えたり、昼と夜の風景に変えたりも可能です。内装材や家具を何パターンか用意しておくと、営業マンが内外装を施主から選んでもらい、要件定義に使うこともできます。

夜のシーン

夜のシーン

昼のシーン

昼のシーン

内装材の種類や壁の色を変えたシーン

内装材の種類や壁の色を変えたシーン

このほか、リアル感を高めているのは、3Dモデルの中に動く人物を入れられることです。オフィスの内装を検討する場合などには、仕事中の雰囲気をイメージしやすくなりますね。

3D空間の内部に配置された動く人物。リアル感をいっそう高めます

3D空間の内部に配置された動く人物。リアル感をいっそう高めます

このシステムを開発したPhybbitは、スタッフ全員が、

 

物理・情報系の研究者出身

 

という、バリバリの理系の会社です。

デザイナー以外は全員プログラマーで、システムの受託開発をメーン業務として行っています。

BIMやCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)と連携したシステムも、ニーズに応じていろいろと開発できる実力が感じられますね。今後の発展が楽しみです。

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