3Dプリンターも導入!竹中工務店のシンガポール現場事務所を直撃
2014年4月30日

管理人のイエイリです。

シンガポールのビジネス街で、竹中工務店が「マーケット・ストリート・タワー」というオフィスビルを施工中です。

ほんの1年半ほど前の2012年10月に現場を訪れたときは、まだ基礎工事を行っている段階でしたが、今年4月28日の段階では、構造部分はほぼ完成していました。その施工スピードには驚かされました。

2012年10月当時の現場。まだ地下部分の基礎工事が行われていた(写真:家入龍太)

2012年10月当時の現場。まだ地下部分の基礎工事が行われていた(写真:家入龍太)

2014年4月の現場。駆体はほぼ完成していた

2014年4月の現場。駆体はほぼ完成していた

この工事では、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)が使われています。施工段階でBIMがどのように活用されているのかをいろいろと取材させてもらいました。

その中でまたまた驚かされたのは、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

現場事務所に3Dプリンター

 

が備え付けられていたことです。

現場事務所に備え付けられた3Dプリンター

現場事務所に備え付けられた3Dプリンター

マーケット・ストリート・タワーには、上空の涼しい外気を建物内に取り入れ、空調に生かすための「クールボイド」という垂直ダクトがあります。

屋上にある空気取り入れ口は花びらのような巨大なモニュメントとなっています。その模型を作るのは、複雑な曲面を再現する必要があり、棒材などから組み立てるのは至難の業です。そこで、3Dプリンターでこの模型を作成しました。

クールボイドの空気取り入れ口のデザイン(資料:竹中工務店)

クールボイドの空気取り入れ口のデザイン(資料:竹中工務店)

3Dプリンターで作成した空気取り入れ口の模型

3Dプリンターで作成した空気取り入れ口の模型

竹中工務店マーケット・ストリート・タワー事務所のBIMマネジャー、石澤宰さんによると、この3Dプリンターは

 

組み立てキット

 

だったということで、組み立てに1日、模型が作れるように調整するまでにさらに1日を費やしたそうです。

BIMモデルでも完成形状はわかりますが、3Dプリンターで模型にすることで、複数の人が模型を眺めながら議論が弾むそうです。

3Dプリンターがいよいよ現場事務所にも進出してきましたね。

竹中工務店マーケット・ストリート・タワー事務所のBIM担当スタッフ。左から3人目が石澤さん

竹中工務店マーケット・ストリート・タワー事務所のBIM担当スタッフ。左から3人目が石澤さん

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