管理人のイエイリです。
5月22日と23日の両日、神戸産業振興センターで建設IT関連のハード、ソフトが集結する「神戸清光EXPO2014」が開催されました。
展示会場には最新の3Dレーザースキャナーや地中レーダーなどの測量機器から、情報化施工システム、現場で夏を乗り切るためのファン付き作業着など、様々な建設IT関連の新製品がところ狭しと並んでいました。
そして、この展示会の特別企画として、
ナ、ナ、ナ、ナント、
無人飛行機の空中撮影デモ
が行われたのです。
私は5月23日の回に参加し、実際に無人飛行機(UAV)が飛行する様子を見学しました。
デモ会場となったのは、赤いアーチが印象的な神戸大橋わきの公園です。予定時間が近づくと、100人以上と思われる見学者が次々と集まり、飛行準備の様子を見守っていました。
使われた無人機は佐賀市の島内エンジニアが所有するもので、6つの回転翼が付いたかなり大型のものです。カメラはソニー製のものを搭載し、3秒に1枚の写真を自動撮影するように設定されています。
ちなみに無人機システム全体の価格は数百万円とのこと。それだけに性能は抜群です。
パイロットを務めたのは、農薬散布などに使われるラジコンヘリの操縦経験豊富なベテランで、風速10m/秒でも飛ばせる技術を持っているそうです。
空中に舞い上がったUAVは、まず低空でホバリングしました。驚いたのはその安定性です。空中に“ピタリ”と静止するのです。
さぞかし、パイロットの腕がいいからだろうと思っていたら、次の行動に目を疑いました。パイロットは、
ナ、ナ、ナ、ナント、
コントローラーから手を離し
地上に置いたではありませんか。
しかし、UAVは相変わらず空中にピタっと静止したままです。GPS(全地球測位システム)によって、高度や位置を自動的に保つことができるからです。
当日は少し風が吹いていましたが、風に流されることもなく非常に安定したホバリングを見せていました。最後に、見学者全員の集合写真を上空から撮るというサービスまでありました。
現地でたまたま知り合いの地質コンサルタントの人に会いましたが、「これだけ安定していたら現地調査でも問題なく使える」と話していました。今後、橋梁などの点検には欠かせない新兵器となりそうですね。