お値段は約170万円!スロベニア企業が巨大3Dプリンターを今夏発売へ
2014年6月2日

管理人のイエイリです。

最近、米国やイタリア、中国でホンモノの家を造れるサイズの巨大3Dプリンターが話題になっています。

このたび、スロベニアの企業がまた新たな巨大3Dプリンターを開発しました。

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

今年の夏に発売する

 

というのです。

今夏、スロベニアの企業が発売を予定している巨大3Dプリンター(資料:BetAbram。以下同じ)

今夏、スロベニアの企業が発売を予定している巨大3Dプリンター(資料:BetAbram。以下同じ)

BetAbramのウェブサイト

BetAbramのウェブサイト

この巨大3Dプリンターの発売を計画しているのは、スロベニアの「BetAbram」という企業です。

門形クレーンのような本体に、コンクリート状の材料を吹き出すノズルを取り付けた構造をしており、一定の厚さで材料を積み重ねながら壁などを造っていく方式です。

南カリフォルニア大学の「コンター・クラフティング」や、上海の企業が家を造って話題となった3Dプリンターと似た仕組みですが、YouTubeにアップされている動画を見ると、壁の内部にトラス状の補強材を入れるのではなく、内部をすべて充てんするように造る点に違いが感じられます。

造形方法。コンクリート状の材料を一定の厚さで積み上げながら壁などを造形する

造形方法。コンクリート状の材料を一定の厚さで積み上げながら壁などを造形する


YouTubeに公開されている動画

現在、サイズの違う3機種が開発されているようです。造形範囲は「P1タイプ」が幅9m×奥行き16m、「P2タイプ」が幅6m×奥行き12m、「P3タイプ」が幅3m×奥行き4mです。

開発中の3機種

開発中の3機種

現在、同社のサイトではあまり多くの情報は載っていませんが、「Order now!」のリンクをクリックすると、6月2日の7時15分現在で「あと73日と1時間で発売(Available
for purchase in 73 days and 1 hours)」という表示が現れました。

と言うことは、日本時間で今年の8月13日の朝7時(現地時間8月13日0時)ごろ発売されるということになりますね。

6月2日の7時15分、「Order now!」のリンクをクリックしたときの画面●

「Social Design News」の記事によると、まず最小の「P3タイプ」が発売されるとのことで、気になるお値段は、

 

1万2000ユーロ

 

とのことです。今日の相場で日本円に直すと約166万円ということになります。

用途は貧困国に安価な住宅を供給したり、災害時の復旧などに使ったりすることを想定しているようです。

南カリフォルニア大学でも日本の建設会社や大手BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフトベンダーが加わって、コンター・クラフティングの新会社を設立する計画が進んでいます。

いよいよ、巨大3Dプリンターが建設機械として市販される時代になりました。これからの建設現場がどう変わるのか、ワクワクしてきますね。

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