管理人のイエイリです。
最近、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)のモデルデータを共有できるクラウドサービスが、ソフトベンダーから提供されるようになりました。
「クラウド対応のBIMソフト」と言っても、BIMソフト自体は手元のパソコンやワークステーションにインストールする必要がありました。
ところが、オートデスクはこのほど、画期的なクラウドBIMシステムの評価版「Revit Sundial Release preview」(以下、Revit Sundial)を無料公開しました。
ナ、ナ、ナ、ナント、
クラウド上でRevitが動く
のです。
手元のパソコンにインストールした「プレイヤー」(1.4MB)から、クラウドサーバー上にあるRevitをWEBブラウザーで遠隔操作するように操作できるのです。
意匠、構造、設備の設計者が使う機能のほか、建物のエネルギー解析を行う「Green Building Studio」と連携した「Solon」など、35以上の機能を試せるようになっています。
早速、この「Revit Sundial」を試した鈴木裕二氏は、Facebook上で使い勝手をレポートしました。
メニュー画面などは英語ですが、ファミリやビューは
日本語で使える
とのことです。
ただ、現在は商用として公開されているわけではないので、データの保存(Save)、書き出し(Export)、印刷(Print)はできないようになっています。
クラウドサーバーは米国にあるようで、インターネットがサクサク動かないと、動作もスムーズにいかないことがあるようです。また、プレイヤーソフトには、「Citrix Receiver」の最新版を使っているとのことです。
オートデスクはクラウド上で動作する「AutoCAD 360」(旧・AutoCAD WS)を既に無料公開しており、iPadやAndroid端末からも使えるようになっています。
Revitのようなコンピューターのパワーが必要なBIMソフトが、クラウド上で動くようになるとは驚異的ですね。タブレットやスマホでクラウド上のBIMソフトを使える時代が、すぐ目前に迫っているのを感じました。
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