重力を見える化!6次元CADの正体はナント、SketchUpだった
2014年10月10日

管理人のイエイリです。

10月8日の当ブログで、「吊り荷もブラブラ!重力を見える化する「6次元CAD」のリアルさ」という記事を掲載したところ、多くのアクセスをいただきました。

普通の4Dシミュレーションと違い、クレーンのブームが旋回を始めるタイミングと吊り荷の動きがずれたり、吊り荷がブラブラと揺れたりといった重力の影響を反映したシミュレーションができるのが特徴です。

20141010-image1

その後、この「6次元CADTM」を実践するDaily CADの麻生公裕代表に、いったい、どんなCADシステムなのかを聞いてみたところ、衝撃の事実が明らかになりました。

あの6次元CADの正体は、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

おなじみのSketchUp

 

だったのです。

重力の影響をシミュレーションできる秘密は、「SketchyPhysics」というフリーのプラグインソフトを入れてあるからです。

SketchyPhysicsのダウンロードサイト

このプラグインはSketchUpの中で「ニュートン力学」の世界を導入するもので、様々な物理シミュレーションが行えます。

このプラグインは2007年ごろに公開されたようです。英語版のプラグインですが、日本語による詳しい使い方が「3D CG with SketchUp」の記事で紹介されているのでご覧ください。

SketchyPhysicsを使ったシミュレーションはYouTubeでいろいろと公開されています。ドミノ倒しやロボット、クルマなどの乗り物の動きをシミュレーションした作品の中には、建築・土木分野での応用例もあります。

例えば木造住宅の引き戸が「ガラッ」と開けた後に徐々にゆっくりと閉まる様子や、バックホーでサイコロのような立方体の山をすくってダンプに投入する様子を再現したものなど、様々です。建築・土木関連の動画を張っておきました。

Daily CADでは洪水や土石流のシミュレーションも行っています。


これらの解析には、

 

Blenderというフリーソフト

 

を使っているそうです。

こちらは「blendert.jp」という日本語のサイトからダウンロードできます。

YouTubeでも津波や洪水などのシミュレーション作品が公開されていますので、いくつかご紹介しましょう。

SketchUpのプラグインやフリーソフトは、モデリングや景観関係のものが建設業界ではよく使われていますが、物理系のものに注目してみると意外なものがありますね。

Daily CADさんに依頼するのもよし、自作するのもよし、建設業界でもいろいろと活用できそうです。

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