管理人のイエイリです。
新菱冷熱工業と言えば、大手設備工事会社の中でもBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の活用を積極的に行っていることで知られています。
例えば、製薬工場を建設する際に約20社の協力会社の設計をとりまとめてBIMモデル化し、事前に3Dによる干渉チェックと設計調整で、手戻りをほとんどなくし、予定通りの工期で完成させた事例などが有名です。
同社はこれまで10年間、MicroStationをベースに独自開発した3次元CAD「S-CAD」によってBIM活用を行ってきました。
そして昨日(11月25日)に、
ナ、ナ、ナ、ナント、
BIMマネージャーの養成講座
を開始したことをプレスリリースで発表したのです。
BIMマネージャーとは、BIMを導入したプロジェクトで適切な現場運営と調整を行える専門家のことです。
新菱冷熱工業のBIMは次のようなことを目指しています。
- 物のライフサイクルマネジメントにおいて、3次元CADを含むICTを活用し、
- 『生産性の向上』『高品質』『低環境負荷』を追求し、
- 顧客・サプライチェーンを構成するメンバーとwin-winの関係を築き、
- 時代のニーズに対応していくこと
そして、BIMマネージャーは建設プロジェクトにおいて、上記のBIMを運営・管理していく者と定義されています。
BIMマネージャー養成講座では、同社が目指すBIMマネジメント手法を習得するほか、これまでの
BIMの成功事例を共有
することもカリキュラムに含まれています。
そして、受講対象者は全社から募集し、技術職、設計職、営業職も問いません。そして初級、中級、上級の講座を順次、実施していくそうです。
BIMマネージャーを養成することで、今後は建設プロジェクトにおけるBIM活用を積極的に行うとのことです。
この話を聞いて、私はいよいよ、BIMに関する権限やスキルを持ったBIM専門の管理職が増えてくるのかもしれないと思いました。
そして、これまでは水面下に隠れることが多かった「いかに労働生産性を高めたか」ということも、管理職の評価指標になるかもしれません。
BIMを上手に活用してボーナスアップとなれば、ますますやる気も出そうですね。
新菱冷熱工業は昨日、もう一つのBIM関連事業についても発表しました。これはまた、あらためてお伝えしましょう。