管理人のイエイリです。
詳細構造の設計に使われるBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフト、Tekla Structuresを開発・販売するフィンランドのテクラ社は、同社が主催する「Tekla Global BIM Awards 2014」にノミネートされたBIMプロジェクトを対象に審査を行い、12月9日に結果を発表しました。
BIMプロジェクト部門で最優秀賞に輝いたのは、フィンランドの大手金融機関「OPポージョラグループ(OP-Pohjola Group)」の本社ビルのリノベーションプロジェクトでした。
ファサードには複雑な傾斜を付けたプレキャストコンクリート部材やガラスが配置されているのが特徴です。
Sweco社は複数の企業からなるプロジェクトチームを指揮し、BIMモデルを作成しました。設計の可視化や干渉チェック、スリープ穴の確認などにBIMモデルを活用したほか、
ナ、ナ、ナ、ナント、
モデル連動の工程計画
を行ったことも評価されました。
また、鋼構造部門の最優秀賞に輝いたのは、シンガポールの新国立競技場「スポーツ・ハブ」です。
世界最大級の310mのスパンを持つ開閉式のドーム屋根を持ち、Arup社の構造設計チームは3次元モデルを使って意匠設計を考慮しながら現場技術者と連携して詳細設計を行い、軽量で洗練されたデザインの屋根を効率的に建設しました。
2012年10月、建設中のスポーツ・ハブ (写真:家入龍太) |
エンジニアリング部門の最優秀賞は、フォート・ポルスカ(Fort Polska)社が手掛けたポーランドの多機能コンサートホールが受賞しました。コンクリート壁の上に多角形を組み合わせた部分可動式の天井が設置され、BIMならではの複雑な設計アイデアが評価されました。
そして、RC構造部門に輝いたのは、
ナ、ナ、ナ、ナント、
土木プロジェクト
でした。
シルタニールンド(Siltanylund)社とデスティア(Destia)社が手掛けた「ティックリラ通り・ヴァンター川インフラ整備プロジェクト」です。
フィンランドのヴァンター川に架かる橋梁や新設道路のほか、パイルスラブ盛り土や下水道の設計・施工にBIMを活用しました。
コンクリートや鉄筋、周辺道路や地盤もBIMモデル化し、確認・承認のプロセスにもBIMモデルを有効に利用したことが評価されました。
このほか、特別賞はベトナムのメコン川に架かる全長2010mの斜張橋、カオラン橋プロジェクトが受賞し、学生部門は韓国の朝鮮大学校の学生5人が設計した85階建てSRC構造のビルが受賞しました。
海外ではTekla Structuresが土木分野でどんどん使われていることがうかがわれますね。また、韓国の学生さんも頑張っています。日本もますます負けていられませんね。