管理人のイエイリです。
土木工事やプラント工事は、作業範囲が広く、危険な場所も多くあります。一方、作業員は熟練者が減り、経験の浅い人が増えています。そして、現場の安全管理責任者は、だれが、どこにいるのかをリアルタイムに把握する必要があります。
日立ソリューションズは2013年7月、こんな現場の安全管理に役立つ「作業員安全支援ソリューション」を発売しました。
屋外にいる作業員にGPS(全地球測位システム)機能付きのスマートフォンを持たせて、現在の位置を地図上に表示するものです。
同社はこのシステムをさらに進化させるオプションを3月16日に発売することになりました。屋外だけでなく、
ナ、ナ、ナ、ナント、
屋内の作業員の位置
もわかるようになったのです。
GPSの電波が届かない屋内では、位置の特定にBluetoothのビーコン信号を使います。作業員が持つスマホで受信したビーコンの電波強度から位置を推定し、サーバーに位置情報を送信する仕組みです。
これによって安全管理責任者は、作業員が建物を出入りしても、常にどこにいるのかがわかるので安心です。
作業員とのコミュニケーション機能も充実しています。スマホのカメラやマイクを使って、何かあった時には安全管理責任者と作業員が音声や映像を使って現場とのやりとりが行えます。
作業員が危険な場所に近づいた場合には、スマホに警告メッセージを送信するとともに、事務所の地図画面上に警告を表示します。作業員の動きを「軌跡」として地図上に表示することも可能です。
また、スマホの代わりに谷沢製作所の高機能ヘルメット「Uメット」など、Uシリーズ製品との連携も可能です。
このほか、細かい機能としては、
スマホの電源や通信状態
まで色分け表示し、通信やGPS情報が途絶えた時刻も“見える化”してくれるのです。
このシステムが導入されると、安全管理責任者の仕事は空港の管制官のようになりそうです。常時、現場の動きに目を光らせ、ナイスなタイミングで作業員と“交信”することで事故を未然に防げそうですね。