ベテランは“第2の現場”に出勤!コマツがオプティムの遠隔指示システムを導入
2015年3月23日

管理人のイエイリです。

震災復興や東京オリンピックに向けてのインフラ整備などで建設プロジェクトが増えている今、深刻なのがベテラン技術者や熟練作業員の不足です。

そこで、オプティムは数少ない専門的人材に数多くの現場で活躍してもらうことを可能にする「Optimal Second Sight」を開発しました。

これまでは専門的知識を持った人は各現場に常駐していましたが、今や町なかのオフィスや自宅が

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

“第2の現場”

 

となり、そこに出勤して実際の現場に遠隔で技術指導できる時代になったのです。

 

実際の現場と“第2の現場”をつなぐ「Optimal Second Sight」のイメージ(以下の資料:オプティム)

実際の現場と“第2の現場”をつなぐ「Optimal Second Sight」のイメージ(以下の資料:オプティム)

 

「Optimal Second Sight」の根幹となるスマホとパソコンの連携技術

「Optimal Second Sight」の根幹となるスマホとパソコンの連携技術

その根幹にある技術は、“第2の現場”に置いたパソコンと実際の現場で作業員や重機オペレーターなどが持つスマートフォンの連携です。

現場の作業員は何か困ったことがあるとき、手元のスマホから現場の映像や口頭での質問を“第2の現場”にいるベテランに送ります。

するとベテランはパソコン上に表示されたスマホの画面に赤字で書き込んだり、図面などを添付したりして、実際の現場にアドバイスや指示を送ります。

現場の人は手元に送られてきたアドバイスなどに基づいて問題を解決しながら、スムーズに作業を行えるというわけです。

例えば、ICT建機に乗ったオペレーターが、建機のタッチパネルの使い方がわからない場合の流れは次のようになります。

建機の操作パネルをスマホで撮影し、“第2の現場”に送信

建機の操作パネルをスマホで撮影し、“第2の現場”に送信

“第2の現場”では転送されてきたスマホの画面上に操作すべきアイコンを朱書きで指示

“第2の現場”では転送されてきたスマホの画面上に操作すべきアイコンを朱書きで指示

スマホにも同じ朱書きがリアルタイムに届いて問題は解決。タッチパネルを操作

スマホにも同じ朱書きがリアルタイムに届いて問題は解決。タッチパネルを操作

スマホに図面を送って施工部分などを指示することもできる

スマホに図面を送って施工部分などを指示することもできる

これは海外の現場でも活用できそうですね。また「実際の現場に行くのはどうも」というシニアなベテラン技術者も、自宅を“第2の現場”として全国各地の現場を指導できるそうです。

「Optimal Second Sight」は3月19日に、コマツの建設現場ICTソリューションである「スマートコンストラクション」のメニューとして導入されました。


スマートコンストラクションでの活用イメージ動画

そして、将来的にはスマホだけでなく

 

ウェアラブル端末

 

とも連携し、重機オペレーターが装着したモニター付きメガネに作業指示を“第2の現場”から送ったりすることもできるようになるようです。

重機オペレーターが装着したウェアラブル端末。メガネには超小型モニターが搭載されている

重機オペレーターが装着したウェアラブル端末。メガネには超小型モニターが搭載されている

重機オペレーターの視点で見た現場。“第2の現場”からの専門家(円内)と会話しながら次の作業範囲を確認できる

重機オペレーターの視点で見た現場。“第2の現場”からの専門家(円内)と会話しながら次の作業範囲を確認できる

オプティムは3月20日、「Optimal Second Sight」のベースとなっている「Optimal One Platform」をオープン化し、画面共有、VoIP、チャット、接続管理、ID管理などが行える中核コアライブラリー「Communication
SDK」を無償公開しました。

現場の最前線と連携したクラウドシステムが、このSDKによってスピーディーに開発できるようになりそうですね。

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