管理人のイエイリです。
一般の人が住宅のリフォームや新築を行うとき、自分のイメージに合ったデザインを実現してくれる建築家や工務店を探すのは、至難の業でした。
ネットや雑誌で情報はあふれているものの、相談や見積もりなど、具体的な行動にはつながりにくく、結局は知り合いの紹介やチラシなど、限られた情報の中で決めてしまうことが多そうです。
そんなお困りごとを解決してくれるウェブサイト「Houzz(ハウズ)」が昨日(4月9日)、オープンしました。
このサイトは2009年に米国で生まれた、世界最大の住宅デザイン・設計のプラットフォーム機能を提供するサイト「Houzz」の日本版です。
2014年にイギリス、オーストラリア、ドイツ、フランスの各国でサービスが始まり、今年はロシアに次いで世界7カ国目に日本でサービスが始まりました。
売り物は、豊富な実例写真です。
ナ、ナ、ナ、ナント、
全世界で600万点以上
の住宅写真が、キッチン、バス、ベッドルーム、リビング、アウトドアなどのカテゴリーに分けて掲載されているのです。
施主の人はこれらの写真を見ながら、自分のイメージに近いデザインをしてくれる設計者や工務店、家具・建材などを探します。
建築のプロは、このサイトにアカウントを持ち、自分のプロフィールや作品写真などをどんどんアップしていきます。
そして写真を通じて一般の施主から相談や見積もり依頼を受けながら、リフォームや新築などの工事の受注を行うことができます。
つまり、一般の施主とプロの建築家や工務店、施工会社、資材メーカーなどの間を取り持つ、住宅界のSNSサイトという感じでしょうか。
Houzzは当面、施主からもプロからも料金を取らず、両者の“出会いの場”を提供しながら、日本国内のユーザーを増やしていく方針です。
美しい写真の中にも、ちゃんとビジネスの仕組みが埋め込まれています。例えば、写真に写った家具や絵などの小物には
タグ付け
することができ、クリックすると商品名やメーカー、アイテム番号などを表示させることができるのです。
「今回、アジアに先駆けてHouzz日本版のサービスを始めたのは、日本のリフォーム市場規模が大きく、今後の伸びが期待できることと、世界から日本庭園や日本の建築に関心が集まっているからです」と米Houzz Inc. CEO兼共同創業者のアディ・タタルコ(Adi Tatarko)氏は説明します。
日本の建築家や工務店も、海外のリッチな施主に売り込む手段として、Houzzを活用するという戦略もありそうです。とりあえず、住宅を手がける設計者や施工者はぜひ、Houzzに登録しておいた方がよさそうですね。