管理人のイエイリです。
米国オートデスク社は最近、「リアリティー・コンピューティング(Reality Computing)」というコンセプトを打ち出し、同社のBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)関連ソフトと、3Dレーザースキャナーなどの測量機器との連携を進めています。
その動きを裏付けるプレスリリースが6月1日、米トプコンポジショニンググループ(Topcon Positioning Group)から発表されました。
同グループの最新型3Dレーザースキャナー「GLS-2000」と点群処理ソフト「ScanMaster」を
ナ、ナ、ナ、ナント、
オートデスクのReCapと連携
機能をさらに改善したというものです。
この連携によって、「GLS-2000」と「ScanMaster」によって計測、作成した点群データを、オートデスクの点群データ処理システムである「ReCap」や「ReCap
360」に取り込む際に、これまでの標準データ形式に加えて「Topcon CL3」というデータ形式が使えるようになります。
「Topcon CL3」のデータ形式によって、複数の点群データを1つに合体させる「レジストレーション」という作業が効率的に行えるようになります。
この連携機能の改善によって、トプコンの測量システムで計測された点群データがそのままReCapに取り込めるようになり、さらにオートデスクの様々なBIM/CIMソフトで使えるようになりそうです。
現実の世界をコンピューターで処理する「リアリティー・コンピューティング」のワークフローが、ますますスムーズに流れるようになりそうですね。
このプレスリリースが発表された翌日の6月2日、今度はトプコンのライバル企業でもある米ライカジオシステムズ社(Leica Geosystems)が、
ナ、ナ、ナ、ナント、
オートデスクとのコラボ
を発表するプレスリリースを出したのです。
その内容は、現場の計測データのBIM/CIMソフトへの取り込みや、BIM/CIMモデルから現場への墨出し/測設に関する両社のシステムを幅広く連携させようというものです。
BIM/CIMの活用は、いよいよ施工現場や既存建物・構造物に対応した「リアリティー・コンピューティング」(またの名を「情物一致」)の段階に進んできました。
現場や建物などの「リアルな世界」をBIM/CIMモデル化し、「バーチャルな世界」で様々な検討や失敗を体験した後、最も有効なベストプラクティスを現場で実践する、という工事現場のワークフローが現実のものになりつつあるようです。