地耐力から終戦直後の空撮まで!新「地盤サポートマップ」の驚異の充実度
2015年6月17日

管理人のイエイリです。

ジャパンホームシールドは、1993年に戸建て住宅の地盤調査の業務を開始し、全国各地でコツコツと業務を続けてきた結果、2014年には累計100万棟を突破しました。

これを記念して、同社は今年6月、新「地盤サポートマップ」を無償で一般公開しました。メーンコンテンツとなる「地耐力」については、調査地点を地盤の強度に応じて4色の円で表示し、それぞれの円には地質や液状化の可能性や座標がリンクされています。

新「地盤サポートマップ」で東京都心部を見たところ。調査地点がびっしりと表示されている(以下の資料:ジャパンホームシールド)

新「地盤サポートマップ」で東京都心部を見たところ。調査地点がびっしりと表示されている(以下の資料:ジャパンホームシールド)

各調査地点を右クリックすると地質や液状化の可能性など細かい情報が見られる

各調査地点を右クリックすると地質や液状化の可能性など細かい情報が見られる

調査地点にリンクされた座標

調査地点にリンクされた座標

東京都心部のマップをみると、調査地点がびっしりと表示されています。まさか、他の都市はこれほどではないだろうと思って見たところ、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

北海道から沖縄まで

 

の各都市も、同様にかなりの密度で地盤耐力の情報が提供されていたのです。

札幌市周辺

札幌市周辺

名古屋市周辺

名古屋市周辺

大阪市周辺

大阪市周辺

鹿児島市周辺

鹿児島市周辺

那覇市周辺

那覇市周辺

さすが、100万棟以上の地盤調査を行ったジャパンホームシールドのデータベースには、全国各地の膨大な数の地盤データが蓄積されていると、感心しました。

しかし、この新「地盤サポートマップ」の充実度はこのほかにもまだまだたくさんありました。マップ左上隅の四角いアイコンをクリックすると、マップ上に表示する情報の種類が選べるメニュー画面が出てきます。

そこには地質図や活断層帯、土砂災害危険個所、浸水想定区域、避難施設など、防災上、重要な情報が含まれています。

これらの中から必要な情報を組み合わせて表示することで、地耐力だけでなくその他の情報も加味して、土地の状態をよく理解することができます。

左上のアイコンをクリックすると表示する情報のメニュー画面が現れる。活断層帯を表示したところ

左上のアイコンをクリックすると表示する情報のメニュー画面が現れる。活断層帯を表示したところ

浸水想定区域

浸水想定区域

地質図

地質図

土砂災害危険個所

土砂災害危険個所

微地形区分図

微地形区分図

さらに楽しめるのは、

 

戦後から今までの空中写真

 

が、時期別に7種類も提供されていて、同じ場所が戦後、どのように変遷してきたかを知ることもできるのです。

試しに、東京・渋谷の街並みが終戦直後から前回の東京オリンピック、そして最近までの写真を比べてみました。

終戦直後(1945~1950年)の東京・渋谷の空中写真

終戦直後(1945~1950年)の東京・渋谷の空中写真

前回の東京オリンピックごろ(1961~1964年)の渋谷

前回の東京オリンピックごろ(1961~1964年)の渋谷

最新撮影のオルソ画像で見た渋谷。まだ渋谷ヒカリエは建設中のころだ

最新撮影のオルソ画像で見た渋谷。まだ渋谷ヒカリエは建設中のころだ

地耐力から地震・洪水・土砂災害などの防災、そして歴史までが1つの地図データベースにまとめられた新「地盤サポートマップ」は、建設関係者ならぜひブックマークしておきたいサイトですね。

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