管理人のイエイリです。
福井コンピュータアーキテクトが運営する住宅設備・建材の3次元CADデータサイト「Virtual House.NET(バーチャルハウス ドットネット)」には、建材メーカー99社、約12万点の建材データが登録され、「ARCHITRENZ ZERO」など、同社の建築CADソフトユーザーなどが利用しています。
同社の持ち株会社である福井コンピュータホールディングスは、このサイトをさらにパワーアップしたイメージの新サイト「3Dカタログサイト」を、来年春に公開することを発表しました。
システムキッチンやユニットバスなどの住宅設備を選ぶ場合には、サイズや色、オプションの組み合わせにより、
ナ、ナ、ナ、ナント、
数億通りの組み合わせ
が発生するそうです。
こうした数多くの組み合わせの比較検討などは、従来の紙のカタログやサンプルでは到底できません。
そこで、この3Dカタログサイトには、国内の主要建材メーカー約400社の製品を3Dモデルとして収録し、ウェブ上で自由自在に組み合わせを検討し、確認できるようにすることを目指しています。
また、ユーザーとしては同社の建築CADソフトユーザー約3万7000社のほか、全国15万社以上の工務店や設計事務所、リフォーム専門事業者、そして一般の施主も想定しています。
会員は無料会員と有料会員に分け、利用範囲や目的に応じて様々なサービスを提供し、中小工務店やリフォーム事業者向けに3Dカタログサイトと連動するプレゼンシステムも販売する予定です。
現在のバーチャルハウス ドットネットに比べると、収録者数、ユーザー数とも大幅に増えることになりますね。
建材・設備の3Dデータを提供するメーカー側には、提供した商品データを都道府県別や業種別など
CADでの利用状況
を利用分析情報として提供します。
そのため、自社の商品がどの地域で、どんなユーザーに受け入れられているかなど、リアルなマーケティングツールとしても利用できます。
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)は、3Dモデルの内部に組み込んだ属性情報が設計や施工の効率化に役立っていますが、3Dモデルの活用に関するデータとひも付けることで、データ提供側の住宅建材・設備メーカーにとってもマーケティングツールとして役立つことになります。
ひょっとすると、この3Dカタログサイトは将来、住宅建材・設備の商流を変えるパワーを秘めているのかもしれません。