坪畳換算コマンドも!Revitに“日本っぽい”機能を追加するアプリが登場
2015年9月29日

Revitと「SuperBuild/SS3」を連携させる「SS3 Link 2016」

Revitと「SuperBuild/SS3」を連携させる「SS3 Link 2016」

管理人のイエイリです。

オートデスクのRevitと言えば、代表的なBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフトですが、米国製ということもあって、日本の建築確認申請や建築設計の実務に合ったカスタマイズに苦労しているユーザーがいるかもしれません。

そんなユーザーを助けてくれそうなアプリが、Revitのサブスクリプリョン契約者向けに無料公開されました。

同社のアプリ提供サイト「Autodesk EXCHANGE Apps Store」に追加されたもので、その中には、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

坪畳換算コマンド

 

や、梁・柱の増し打ちコンクリート設定が含まれているなど、“日本っぽさ”が満載なのです。

今回、追加されたアプリは日本独自の意匠設計や構造設計などの機能を追加する次の5本です。

意匠設計向けの「Japan Standard Extension for 2016」には、坪畳換算コマンドのほか、面積表や建具表の作成、排煙・採光・換気法規チェック、三斜求積コマンド、平均地盤面算出コマンドなどが含まれています。Revit
LT 2016でも使えます。

意匠設計向けの「Japan Standard Extension for 2016」に含まれる坪畳変換コマンド(以下の資料:オートデスク)

意匠設計向けの「Japan Standard Extension for 2016」に含まれる坪畳変換コマンド(以下の資料:オートデスク)

構造設計向けの「Japan Standard Extension RST 2016」には、平面図ビューで表示されている大梁や壁、鉛直ブレースなどをレベルやタグで非表示に変更する機能があります。

構造設計向けの「Japan Standard Extension RST 2016」の機能を使って構造平面図の表示を切り替えた例

構造設計向けの「Japan Standard Extension RST 2016」の機能を使って構造平面図の表示を切り替えた例

また、施工図や詳細設計向けの「施工図 Extension for 2016」には、建具の開口部について開口枠の欠込みを詳細に設定し、詳細寸法を自動作成する機能が追加されました。Revit LT 2016でも使えます。

「施工図 Extension for 2016」の開口部欠込み設定機能

「施工図 Extension for 2016」の開口部欠込み設定機能

Revit Structure 向けの「RC 断面リスト作成 2016」には、BIMモデル内の構造柱、構造フレームのうちパラメーターの条件を満たしたコンクリート構造柱やコンクリート梁の断面リストを、線分や文字で作成します。

Revit Structure 向けの「RC 断面リスト作成 2016」

Revit Structure 向けの「RC 断面リスト作成 2016」

そしてRevitと一貫構造計算ソフト「SuperBuild/SS3」を連携させるおなじみのアプリ最新版「SS3 Link 2016」です。

Revitと「SuperBuild/SS3」を連携させる「SS3 Link 2016」●

これらの機能拡張アプリは、

 

Revitのユーザー会

 

である「Autodesk Revit User Group Japan」やオートデスクの国内パートナーのアドバイスを取り入れて開発されました。

それだけに、日本の建築実務に合った内容になっていそうですね。

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