管理人のイエイリです。
周囲の風景を左右上下360度で撮影できる全天球カメラ「RICOH THETA(リコー・シータ)」は、一般消費者向けの製品ながら、建設業界でも設備点検やドローンに搭載しての空撮などに使われています。
最近はユーザー向けのコンテストも開催され、3Dモデルと全天球写真を合成したり、室内の3Dモデルを作成したりという新しい用途も生まれています。
こんなビジネスユーザーが待ち望んでいたハイスペックな上位モデル「RICOH THETA S」が10月上旬に発売されることになりました。
注目すべき点はまず、画像の高精細化です。開放値2.0と明るい新開発のレンズユニットや大型化したイメージセンサーを搭載し、最新の画像処理システムを導入したことにより、
ナ、ナ、ナ、ナント、
静止画で約1400万画素
に相当する高画質な画像を撮影できるようになったのです。
特に暗い場所での画質が向上し、夜景でもノイズを抑えた撮影ができます。天井裏や床下などの設備点検では、ますます重宝しそうですね。
動画機能も進化しました。画質はフルHDサイズに相当する1920×1080ピクセル、毎秒30fps(フレーム/秒)と、高画質でなめらかです。
1回の撮影時間は前機種では最大3分間でしたが、新機種では25分間と大幅に伸びました。ドローンで長時間撮影する時も便利になりそうです。
スマホやタブレットとWi-Fi接続して静止画を全天球やパノラマでライブビュー表示したり、露出の設定などを遠隔操作で行ったりすることもできます。
このほか、従来比で最大約4倍の転送速度を持つ高速なWi-Fiモジュールの搭載や、内蔵メモリーを従来比2倍の約8GBに増強、HDMI端子の装備など、様々な改良が施されています。
気になるお値段ですが、リコーの直販サイトで前機種が3万4700円(税込み)だったのに対し新機種は
4万2800円(税込み)
と、それほど高くありません。
これなら建設現場や維持管理などの現場で気楽に便利に使えそうですね。以下にスペックをまとめておきました。
項目 | スペック(赤字は前機種より改良・変更されたところ) |
撮影距離 | 約10cm~∞(レンズ先端より) |
撮影モード | 静止画:オート、シャッター優先、ISO優先、マニュアル※1、動画:オート、ライブストリーミング:オート |
露出制御モード | オート |
露出補正 | 静止画:マニュアル補正(-2.0~+2.0EV 1/3EVステップ)※1 |
ISO感度(標準出力感度) | 静止画:ISO100~1600、動画:ISO100~1600、ライブストリーミング:ISO100~1600 |
ホワイトバランスモード | 静止画:オート、屋外、日陰、曇天、白熱灯1、白熱灯2、昼光色蛍光灯、昼白色蛍光灯、白色蛍光灯、電球色蛍光灯※1、動画:オート、ライブストリーミング:オート |
シャッタースピード | 静止画:(マニュアルモード以外)1/6400秒~1/8秒(マニュアルモード)1/6400秒~60秒、動画:(L)1/8000秒~1/30秒、(M)1/8000秒~1/15秒、ライブストリーミング:1/8000秒~1/15秒(USB)、1/8000秒~1/30秒(HDMI) |
記録媒体 | 内蔵メモリー:約8GB |
記録可能枚数、時間※2 | 静止画:(L)約1600枚、(M)9000枚、動画(1回の記録時間):最大25分もしくはファイルサイズの上限4GB※3、動画(合計記録時間):(L)約65分、(M)約175分※3 |
電源 | リチウムイオンバッテリー(内蔵)※4 |
電池寿命 | 約260枚※5 |
画像ファイル形式 | 静止画:JPEG(Exif Ver2.3) DCF2.0準拠、動画:MP4(映像:MPEG-4 AVC/H.264、音声:AAC)、ライブストリーミング:Motion JPEG |
外部インターフェース | microUSB:USB2.0、HDMI-Micro(Type-D) |
外形・寸法 | 44mm(幅)×130mm(高さ)×22.9mm(17.9mm※6)(奥行き) |
質量 | 約125g |
レンズ構成、F値 | 6群7枚、F2.0 |
撮像素子、サイズ | 1/2.3(×2) |
有効画素数 | 約12M(×2)、※出力画素 約14M |
静止画解像度 | L:5376×2688、M:2048×1024 |
動画解像度/フレームレート/ビットレート | L:1920×1080/30fps/16Mbps(入力時)、M:1280×720/15fps/6Mbps(入力時) |
ライブストリーミング解像度/フレームレート(USB) | 1280×720/15fps |
ライブストリーミング解像度/フレームレート(HDMI) | L:1920×1080/30fps、M:1280×720/30fps、S:720×480/30fps ※ディスプレイに合わせて自動切換え |
無線_通信プロトコル | HTTP (Open Spherical Camera API※7対応) |
備考ビコウ | ※1 モード変更やマニュアル設定にはスマートフォンが必要です。 ※2枚数および時間はあくまでも目安です。撮影状況により異なります。 ※3内部温度上昇時は自動終了します。 ※4付属のUSBケーブルでパソコンに接続して、充電してください。 ※5 撮影可能枚数は当社測定方法(無線ON状態にて30秒毎に1枚撮影しスマートフォンに転送)による目安であり、使用条件により変わります。 ※6 レンズ部を除く。 ※7 Google Developersウェブサイト 参照 |